劇場通い、ときどき読書

〜ミュージカルとライブと本と〜

ミュージカル「ロミオとジュリエット」と「ロミオ&ジュリエット」を比べてみました!

2021年5月〜6月のほぼ同時期に、2種類の「ロミオとジュリエット」のミュージカルを観劇したので、両方を比べてみることにしました!

 

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)※写真左

■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)※写真右

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 では、観た順番に。まずはこちら!

 

 ミュージカル「ロミオとジュリエット」宝塚歌劇団星組公演)

東京宝塚劇場

・2021年5月16日(日)ソワレ A日程

【公演解説〜作品紹介〜】

Roméo & Juliette
Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC
D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE
原作/ウィリアム・シェイクスピア  作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池 修一郎  演出/稲葉 太地   

ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を、ジェラール・プレスギュルヴィック氏が新たにミュージカル化した本作品は、潤色・演出:小池修一郎により、2010年に星組で日本初上演。素晴らしい楽曲と美しいラブストーリーが絶賛を博し、2011年から2013年にかけ、雪組月組、そして星組と重ねた再演も高評価を得るなど、再演の呼び声が高い人気作となりました。
2021年、満を持して星組での上演が決定。2013年の新人公演でロミオ役を演じ、鮮烈な印象を残した礼真琴が、2021年、星組トップスターとして再びロミオ役に挑みます。世界で最も知られている儚くも美しい究極の愛の物語を、どうぞお楽しみください。

三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』公式HPより引用)

【観劇直後の感想】

念願の宝塚のロミオとジュリエット
ずっと観たことがなくて、昔の雪組公演版をお友達に借りて予習して臨みました。

今の星組にぴっっったりの作品だと実感!!
礼真琴さんのロミオと舞空瞳さんのジュリエットがもう本当にピッタリだし、その他のみなさん(雑すぎる表現💦)が、本当に全員素晴らしくて!

楽曲が素晴らしいのに加えて、トップコンビがこれまた歌うまさんすぎて耳福だし、メロディーがずっと耳に残る、中毒性のある曲たち♪

あとは団結力っていうのかな、星組のパワーがすごくて!
この困難な状況を、みんなで乗り越えて頑張ってるためか、結束力がより強く感じられて…!

客席にお客さんが入って、思いきり拍手することができる有り難みを、今日はひしひしと感じていました(T_T)

舞台上のみなさんが、愛おしそうに客席を見回している姿を見て、今後一切、彼女たちに無観客での公演はさせたくないな…と心から思いました。 

 

続きましては、こちら!

 

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)

@TBS赤坂ACTシアター

・2021年6月6日(日)マチネ

*本日のキャスト*

ロミオ: 甲斐翔真 

ジュリエット: 天翔愛 

ベンヴォーリオ :前田公輝 

マーキューシオ: 新里宏太

ティボルト: 立石俊樹

死: 堀内將平
キャピュレット夫人:春野寿美礼
乳母:原田薫
ロレンス神父:石井一孝
モンタギュー卿:宮川浩
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:兼崎健太郎
ヴェローナ大公:岡幸二郎
キャピュレット卿:松村雄基

*スタッフ*

原作ウィリアム・シェイクスピア
ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出小池修一郎宝塚歌劇団
音楽監督太田健(宝塚歌劇団
振付KAORIalive AKIHITO小㞍健太

【ストーリー】

モンタギュー家とキャピュレット家が代々憎しみ合い、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ
治まらない両家の争いに苦悩した大公は「今後、争いごとを起こした者を処する」と言い渡す。
大人たちの確執とは無縁の両家の子供達、ロミオとジュリエット。ふたりはそれぞれ未来の大恋愛を夢見ている。

ある日、キャピュレット家ではひとり娘のジュリエットに、大富豪パリス伯爵を求婚者として紹介しようと舞踏会を開催。
そこへ、モンタギュー家のひとり息子ロミオが友人のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。
その舞踏会で、ロミオとジュリエットは運命的な出会いをはたし、一目惚れの恋に落ちた。
舞踏会にモンタギュー家の侵入者がいることに気付いたティボルト(ジュリエットの従兄弟)の介入で、お互いが敵対する家の者だと知り、ショックを受ける。
しかし気持ちをおさえきれないふたりは、密かにジュリエットの部屋のバルコニーで永遠の愛を誓い合う。
ふたりの強い気持ちに心打たれたロレンス神父は、この結婚が憎みあう両家の和解に繋がるかもしれないと考え、密かにふたりの結婚式を執り行う。

しかし、そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。ロミオは仲裁に入るが、親友のマーキューシオがティボルトに刺され、親友の死を目の当たりにしたロミオは逆上し、ティボルトを殺してしまう。
真昼の街中で起きた惨劇は、瞬く間に人々に知れ渡り、ロミオはヴェローナから永久追放されるがジュリエットの乳母の計らいで、夜が明けるまでのつかの間の時間、結婚初夜を過ごすことができる。ひばりが鳴くころジュリエットに別れを告げ、ロミオはヴェローナを後にマントヴァへ向かう。
ふたりの結婚の事実を知ったキャピュレット卿は、ジュリエットとパリス伯爵をすぐに結婚させてしまおうと企て、その事を知ったジュリエットは、ロレンス神父に救いを求めに行く。打ちひしがれるジュリエットをみかねたロレンス神父は、仮死状態になる薬をジュリエットに渡し、眠りから覚める前にロミオを霊廟に向かわせるという策略を企てる。しかし、神父からの計画の知らせはロミオの元には届かなかった…。

親友のベンヴォーリオから、ジュリエットの死を聞かされたロミオは、ジュリエットの居るヴェローナへと急ぐ。
愛する人の横たわる姿を目の前に苦悩するロミオ。ロミオはジュリエットに最後の愛を告げ、死の世界での再会を約束し、毒薬を飲んで自ら命を絶つ。仮死状態から目覚めたジュリエットの隣には、冷たくなったロミオが横たわる。息絶えたロミオを目撃したジュリエットもまた、彼なしでは生きていきえないと自らの命を絶つのだった。

冷たくなったふたりを前に事の結末を信じられない、ロレンス神父。
両家の対立が招いた悲劇。罪びととなってしまった両家の人々は、死の世界で結ばれたふたりを前に、争いの「醜さ・むなしさ」を知る。両家の人々は永い争いに終止符を打ち、手と手を取り合う。
ふたりの真実の愛は、固く閉ざされていた両家の人々の心を動かしたのだ……。

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」公式HPより引用)

【観劇直後の感想】
なんだかエネルギッシュで若さのパワーに溢れていてみんな一生懸命で、すごく良かった〜!
そして、さらに最高なのが大人チーム!!彼らの存在なくして、今回のこの素晴らしい舞台上のハーモニーは生まれなかったんじゃないかな。
カンパニー全体に、若さと円熟さが共存してて、それがさらに相乗効果でより深まっていていい感じに熟成されていて…!
本当に最高でした‼️

まさかの最後に、ぶわっと心動かされて、思わず泣いちゃいましたからね(T_T)自分でもびっくりでした。

印象に残ったキャストの方について少し書きますね!

甲斐翔真くん、彼の歌もお芝居もルックスも本当に好きだなぁ〜♥️
RENT、マリー・アントワネットと続けて観てきて、今回のロミジュリはまたすっごく良かったです!本当に素敵なロミオでした!!

天翔愛ちゃん、初舞台とのことでしたが、とても初々しくて可愛らしくて、そしてお歌が上手で、すごく良かったです♥️みんなが守ってあげたくなるジュリエットで、まさにこの役にぴったり!これからもっともっと活躍されていくんじゃないかな〜。期待の新人女優さんだと思いました!

岡幸二郎さん、ほんともう、さいっこうな大公でした!
存在感がハンパない‼️先日のグリブラの生配信で裏話をいろいろ聞いていたので、それを思い出して思わずニヤニヤしながら観ちゃいましたが、とにかく圧巻でした!!

石井一孝さんの神父さま!カズさんを観るとどうしても汗かきエディ!(シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを)って思ってしまうけど、ユーモアたっぷりで素敵な神父様でした☺️お歌も変わらず素晴らしくて耳福〜♡

春野寿美礼さんのキャピュレット夫人❤今日はこの方に泣かされたと言っても過言ではありませんでした!最後のね、ジュリエットを想う母心に涙腺崩壊でしたよ…(T_T)心を鷲掴みにされちゃいました…!そして素晴らしい歌声も健在でした…(^^)

 

・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、ここからは両作品を比べてみましょう!

 

【共通点】

☆原作、作、潤色・演出が、同じ

 原作:ウィリアム・シェイクスピア
 作:ジェラール・プレスギュルヴィック
 潤色・演出:小池修一郎宝塚歌劇団

☆楽曲が同じ

 全部が全く同じかどうかは実は自信がないですが、ほぼ同じ曲が使われていたと思います。

【違う点】

☆時代背景

 宝塚歌劇verーおそらく14世紀ごろのイタリアの都市ヴェローナ

   4社合同verー近未来のイタリアの都市ヴェローナ

☆概念としての「死」や「愛」のダンサーの登場

 宝塚歌劇verー「死」そして「愛」の両方のダンサーが登場する

 4社合同verー「死」のダンサーのみが登場する

☆ジュリエットのおうち

 宝塚歌劇verーいわゆるあの石造りの立派なバルコニーのあるお城っぽいおうち

   4社合同verーコンクリートと鉄でできたジャングルジムのようなマンション?で、アスレチックのように登り降りすることができるバルコニーがあるおうち

☆連絡手段

 宝塚歌劇verー人が人を遣いにやったりして人力で伝達

 4社合同verー基本的に携帯電話やメールを使っているけれど、ジュリエットはまだ16歳で携帯電話を持たせてもらえないため、乳母を遣いにやったりして人力で伝達している(…家の電話はないのかなぁ?)

宝塚歌劇verと4社合同verの違い(超個人的主観)】
 ・宝塚歌劇verー「死」と「愛」の概念が登場する、ファンタジー感溢れる世界で、最後二人はあの世で結ばれたのね!と実感できる構成になっている。

 ・4社合同verー「死」しか登場しないということで、より現実的な感じがして、そしてなんだか生々しい感じがして(リアル男性が演じてるからかな?)青春群像劇感が強い構成になっている。

 

いかがでしたでしょうか?

どちらも1回ずつしか観劇しておらず、初見のみの観劇回での比較でしたので、あまり深く考察できていないのですが、それでもなんとなくの雰囲気が伝わっていたら嬉しいです♪

 

〜観てみたいな!と思われた方は、ぜひこちらをどうぞ!〜

■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)

www.tca-pictures.net

 

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)

チケット情報

2021年5月21日ー6月13日 @TBS赤坂ACTシアター

2021年7月3日ー7月11日  @梅田芸術劇場メインホール

2021年7月17日ー7月18日  @愛知県芸術劇場大ホール

ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」

ブロードウェイミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング〜あの頃の僕たち〜」

新国立劇場 中劇場

・2021年5月17日(月)ソワレ 初日

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【ストーリー】

ブロードウェイのバックステージを舞台に、人生を『逆再生』で描く全く新しいミュージカル!

フランク(平方元基)は、ブロードウェイの名もなき作曲家からハリウッドのプロデューサーへと転身し、大成功をおさめる。
多忙を極める彼には、下済み時代に親しかったチャーリー(ウエンツ瑛士)やメアリー(笹本玲奈)と会う時間もなくなってしまう。
波乱万丈な人生を送り、名声、富、成功を手にしたが、大切なものをどこかに捨ててきてしまったことに気づく…。

フランクは、人生の岐路を振り返り、思い出したのは20年前。
それは3人が出会い、決意したあの瞬間だった…。

夢を追い求めたことのあるすべての人に贈る。(ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」公式HPより引用)

開幕できるかどうか直前までわからなかったこの状況の中で、多くの人の祈りが届き、無事に初日を迎えたミュージカル、メリリー・ウィー・ロール・アロングを観劇してきました。

 

「メリリー・ウィー・ロール・アロング」は、作曲家スティーブン・ソンドハイム氏が、1981年にブロードウェイで最初に発表した作品。そこから、脚本家のジョージ・ファースとともに改訂を経て復活し、再演を重ね、ブロードウェイだけでなく、イギリスでも上演されるように。1992年のイギリス公演でメアリー役を演じた女優、マリア・フリードマンが、2012年のロンドン公演で、演出家としてデビュー。

今回の2021年版日本公演では、そのマリア・フリードマンが、イギリスからリモートで演出を、ティム・ジャクソンが、同じくイギリスからリモートで振付を手掛けました。

日本では2013年に宮本亜門さんの演出で上演された作品でもあります。(なぜかパンフレットには、そのことについてほとんど触れられていないのですが…)

www.gingeki.jp

 

逆再生ミュージカル、という通常の物語の進行の概念とは違う、冒頭から最後へ、時計を逆回しして物語が進んでいくという描き方をしたミュージカル。

ストーリーの結末から遡っていくので、観ているとシーンが変わるごとに、どんどん登場人物たちが若返っていくのです🌀
これは思ったよりもかなり頭を使います!
探偵モノの映画なんかで、最後にタネ明かしをするところがありますが、あの部分だけをテープの巻き戻しで観ているような感じ。まさに逆再生!
タネが明かされて明かされて…最後はこのストーリーの「出発点」に行き着くのです。

 

このお話は、観る人によって感じるものが全然違うと思うし、何度か観るとまた違う解釈が生まれてきそうな気がする作品だと思いました。
人生は選択の連続で、その選択が失敗だったかもしれないし、正解だったかもしれないけれど、でもとにかく、自分が選んだその選択を思い返すことはできても、決してその時点に戻れることはないんだよな…っていう、その事実だけは「切ない思い」として、観た人に共通して印象に残ったのではないかな〜と思いました。

このミュージカル、キャストの熱量が凄すぎました!
出演されているメインキャストの6人をはじめとして、この作品ではアンサンブル的な役割をされているキャストの方々も、ほとんどがミュージカル界で大活躍されている方々ばかり(…なんて贅沢なんでしょう…!)なので、クオリティが本当にすごく高い!!
そんな方々が、全身全霊で役に全熱量を投入して臨んでいらっしゃるので、それを受け取るわれわれ観客もしっかりしていないと吹き飛ばされそうな勢い。
マチソワ公演の日も結構あるけど、みなさん本当に大丈夫?って思ってしまうほどのエネルギー量だと思いました。本当に素晴らしかった!!

難曲と言われるソンドハイムさんの楽曲は、とてもキャッチーで、後々までずっと耳に残ります。音程を取るのも、リズムを取るのも本当に難しそう!でも、キャストのみなさんの歌唱力が素晴らしすぎて、あまり難曲に聴こえなかったのも、すごいな〜って思いました。ほんとにキャストのレベルが高いんです!

 

そして何しろ、逆再生で時を遡っていく演技!これがもうほんっとうに素晴らしい!
オールドフレンドの3人(フランク・チャーリー・メアリー)の40歳から20歳までの人生を遡っていくストーリーなのですが、シーンが進むにつれ、みんな確実に若返ってるんですよね。みんながみんな、その技術が凄いので、各シーンに説得力がすごくありました。

最後のシーン(20年前のシーン)は、フランクだけは40歳のままのように見えたので、あれ?と思ったりしたのですが、このストーリーは、フランクの回想で進んでいくので、最初と最後のシーンが繋がっているから、その見え方は正しかったんだということがわかりました。(後日ツイッターのメリリー質問箱に質問したら、答えてくださいました(^^)v)

この作品、演じる側はもちろんすごく大変だと思うけれど、実は観る側も結構大変😳
舞台上にいろんな人間模様が同時に展開してるので、キョロキョロ見ちゃって目が足りない💦誰を見たらいいんだーーー💦って思うこともしばしば(笑)
きっと見逃してることも多いから、それだけでも何度も観たくなっちゃいますね〜!

そして、シーンごとの頭の切り替えが必要で、それが結構大変な作業でした。
観劇する際は、体調万全で頭もスッキリした状態で臨むことをお勧めします!

 

この作品、感想を書くのが難しいです。
多分、観るたびに感じること変わると思うし(現に、これを書いてる時点で4回観劇しましたが、毎回本当に感じること気づくことが違います!)、誰に注目して観るかによって、そして観る人の辿ってきた人生によってもきっと全然違うはず!

なので、乱文になりがちなのですが、メインキャストの感想、いきたいと思います!

 

平方元基 (フランク)
とにかくスタイルが超絶良くてカッコいい!脚長っ!富と名声だけを追い求めて、大切な友達を蔑ろにしてきたダメ男フランクを、とても素敵に繊細に演じてました。歌声も素晴らしくて耳福♡

 

ウエンツ瑛士 (チャーリー)
友達思い、奥さん思いの心優しい男性をホントに素敵に表現されてました!ウエンツくんのお芝居や歌をちゃんと観たのは初めてでしたが、完璧に安定したブレないお芝居で、すごいなぁ〜と思って観てました。見た目も、完全にチャーリーそのものでした!

 

笹本玲奈 (メアリー)
このために増量しての役作りが、まず本当にすごいと思いました!体重80キロ(実際はそんなにないけど)で、酒と煙草と食べ物に溺れがちな女性ってことが完全に伝わってきました!役作りの説得力が凄まじかった。20歳のシーンはもう本当に純粋で可愛くて、そこの対比もお見事でした!そして、玲奈ちゃんの歌唱力の凄さが、この作品全体を支えている気がしました。

 

昆夏美 (ベス)
まず驚いたのが、登場した時の感情爆発のシーン!オールドフレンド3人以外の他のメインキャスト3人は、各シーンにポイントで入ってくる感じの登場の仕方なのですが、昆ちゃんは、スッと入ってきて、いきなりの感情爆発が、びっくりするほど強烈でホント素晴らしかった!!フランクと結婚する頃の若いベスがとても可愛くて、いじらしかったな〜♡だからこそ、ものすごく切なく感じちゃいました…

 

今井清隆 (ジョー)
このジョーの段階的な変化がもの凄かった!最初の登場では、元妻に金の無心をするボロボロの落ちぶれた姿。それが、シーンごとに若返っていくにつれ、どんどん素敵な男性になっていくんです!包容力があり、妻の浮気にも気づかないふりをして大きな心で許すところなんかもう、良い人過ぎて…!きーよさんの安定の素晴らしい歌唱力で、舞台に登場すると、とても安心感がありました。

 

朝夏まなと (ガッシー)
素敵すぎる悪女!!強烈!!色気がすごい!!
いったい何人のオトコを虜にしてきたの!?っていう魅力満載の大女優❤
フランクを堕とすためには手段を選ばず周りの人を引っ掻き回してしまう女性。でも、ある時大女優になるために、すべてを捨てて生まれ変わるという決断をした、っていう努力の人でもありました。実は本当は、フランクの音楽の才能に心底惚れた、純粋な人なんじゃないのかなぁ〜っていうのが、現時点での個人的な見解です(笑)まぁさまガッシーの2幕冒頭のショーシーンは本当に華やかで素敵で、かなりの見どころポイントですっ!

 

ホリプロステージ貸切公演の時のアフタートークショーで、笹本玲奈さんが言っていたのですが「この作品はできれば2回は観てほしい」と。「絶対に1回目に観た時と感じることが違うから」と。

それは私もその通りだな!と思います。

そしてもう1つ、私がおすすめするポイントとしては、パンフレットをしっかり読むこと!

1950年代〜1970年代のアメリカ、という時代設定なので「その時代のこと、よくわからないよー!」と感じてしまうことも多いかと思います。パンフレットには、劇中のシーンの時期に「この頃には何が起こったのか」という時代背景を細かく解説してくれているので、観劇前(観劇後でも良いかも!)に読んでおくと、ストーリーが、ものすごくわかりやすくなります。

ただでさえ逆再生の形式にアタマを使うミュージカルなので、時代背景をある程度わかっておくことは、物語にすっと入っていけるコツなんじゃないかな、と思います。

 

そんなこんなで、私はすっかり作品の魅力に取り憑かれ、超個人的には朝夏ガッシー様の魅力(魔力)に取り憑かれてしまって、チケットのおかわりが止まらない!っていう状態(笑)なのですが、どうか最後の大千穐楽まで、無事に完走できますように!と心から願っています🙏

 

■キャスト

平方元基

ウエンツ瑛士

笹本玲奈

昆夏美

今井清隆

朝夏まなと

岸祐二

上口耕平

渚あき

中別府葵

宮原浩暢

中井智彦

井阪郁巳

家塚敦子

三木麻衣子

森加織

雅原慶

高木裕和

前田武蔵/荒井天吾

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ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」

2021年5月17日ー5月31日 @新国立劇場 中劇場

2021年6月4日ー6月5日   @愛知芸術劇場 大ホール

2021年6月11日ー6月12日(うち、6月12日は公演中止)

 @梅田芸術劇場 メインホール

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ミュージカル「ゴヤーGOYAー」

ミュージカル「ゴヤーGOYAー」

日生劇場

・2021年4月8日(木)ソワレ 初日

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【ストーリー】

封建的なスペイン社会において、破天荒かつ進歩的な考えをもっていたフランシスコ・デ・ゴヤ今井翼)。ひときわ野心の強いゴヤは、保守的なアカデミー会員である義兄バイユー(天宮良)とことごとく対立するが、宮廷画家になるために王妃マリア(キムラ緑子)やその側近のテバ伯爵(山路和弘)に近づき権力を利用するなど、あの手この手で出世を目論んでいた。そんな彼を心配し支えるのは、妻のホセーファ(清水くるみ)や同郷の親友であるサパテール(小西遼生)。だが、その助言には耳を傾けず、ゴヤは自分の信じた道を突き進んでいく・・・。そして写実的なヌードである「裸のマハ」を描いたことで、保守的なスペイン画壇でスキャンダルを巻き起こし、さらに革命軍との接触を画策する宰相ゴドイ(塩田康平)の命により、使者として港町カディスに向かう途中、何者かに毒を盛られ、聴力を失ってしまう・・・・・・。自暴自棄となり絵が描けなくなるゴヤだったが、資産家アルバ公爵夫人(仙名彩世)との再会により、絵を描くことへの衝動を取り戻すきっかけを掴む・・・・・・。(ミュージカル「ゴヤーGOYAー」公式HPより引用)

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ミュージカル「ゴヤGOYAー」は、今回初演のオリジナルミュージカル。舞台演出家・劇作家のG2さんが、世界に通用する日本初のオリジナルミュージカルを作るべく模索していた時に、スペインの画家であるゴヤという人物に出会い、閃きました。原案・脚本・作詞を手掛け、今回は演出を鈴木裕美さんの手に委ね、音楽をミュージカル初挑戦の清塚信也さんにお願いし、8年の年月を経て、今回この日本初オリジナルミュージカルが誕生したのです。

 

幕開けから、ゴヤの世界観。薄気味悪いドロドロした情景が立体的に表現されて、絵画で観るよりも生々しさが倍増。何これ、気持ち悪い!と薄気味悪くゾワゾワしながらも、ゴヤの世界にぐんぐん引き込まれていきました。


私は美術館に行くのも好きなのですが、ゴヤっていう画家には、あまり興味を持って見たことがなくて。・・・あ、「裸のマハ」の絵は見たことあるかも!っていう程度。なので、初っ端からゴヤの世界観に触れて、すごくドキドキしてしまいました。

ゴヤって、いったいどんな人なの?

 

時代は、マリー・アントワネットや、ナポレオンや、ロベスピエールが出てきたりして、私が最近観てるミュージカルの世界と同時期のお話。余談ですが、実はこの日のマチネに、宝塚歌劇団雪組公演「fff〜歓喜に歌え!〜」ベートーヴェンが主役の作品)を観劇したばかりだったのですが、これがまさに同時期のお話で、マチソワ連続でその時代に触れた一日となりました。(しかも、ゴヤベートーヴェンもどちらも、聴力を失ってしまう、というところが共通していて…!)

 

ミュージカル「ゴヤGOYAー」を観終わった時、気づいたら涙が溢れていました。

最初の気味悪さから、野心あふれるゴヤの登場、彼を取り巻く魅力的な人々、スペイン音楽の奥深さ、テンポのよい展開、人間が持っている強欲さ・情熱、それぞれの愛情の表し方、挫折・絶望の感情・・・いろんな感情の波がどんどん迫ってきて、最後には、ゴヤという人間に深く寄り添っている自分に気づき、彼の、絵に対する純粋な思いに、感動の涙が溢れてきて止まりませんでした。

 

 このミュージカル、公演ポスターのビジュアルの印象とは全然違うものでした。

でも、もしかしたら、登場人物の彼らが現代にタイムスリップしてきたら、こんな感じなのかもしれない、という気もしてきます。この公演ポスターのセンスの素晴らしさを、後になってからビリビリと感じて、鳥肌がたちました。このセンス、カッコ良すぎる!!

 

舞台の展開もカッコいいんです。なんと言っても、スペインの音楽、フラメンコ!この素敵さは、ミュージカルではあまり体験したことのない感覚。そして、今井翼さんのフラメンコは、ほんとにもう、期待していて間違いないです!素晴らしかった〜!!!

何の予備知識もなく臨んだ観劇でしたが、この舞台、絵画的でもあるし、かと思えば、ミラーボールが回るショー(笑)があったり、え?大丈夫?って心配しちゃうエロティックな表現があったり…などなど盛りだくさんで、とても刺激的な構成。

なのですが、ベースはゴヤという人物の内面、そして彼の妻や親友との心の対話をしっかりと描写しているので、彼の繊細な心のヒダを感じることができ、最後は思いがけず号泣しちゃいました(ToT)

 

この日は、初日ならではという感じで、客席がぎこちなく(笑)、どこで拍手してよいやら戸惑いのムードもありましたが・・・でも最後のカーテンコールでは、客席は万雷の拍手とともに、感動のオールスタンディングオベーションでした!翼くん、思わず小さくガッツポーズ(^^)v

 

それでは、メインキャストの感想を少し…

 

今井翼フランシスコ・デ・ゴヤ

舞台に登場したその瞬間から、絵を描くということのために純粋にガツガツと邁進していくゴヤそのもの。聴力を失ってからの苦悩の演技は、壊れてしまいそうなくらい儚く、全力で支えてあげたくなる。素晴らしいお芝居と歌とフラメンコダンスによって完璧に「ゴヤ」を表現していて。最後はもうゴヤにしか見えませんでした。完全にゴヤが乗り移っていました。本当に素晴らしかったです。

 

小西遼生マルティン・サパテール)

小西さんは、色気を封印!あの色気ダダ漏れな公演ポスターの雰囲気はほとんど無くて、爽やか好青年の印象。でも、心の奥には沸々と燃える野心を隠してるような…そんなところが、抑圧された色気を感じて、そこがたまらなくセクシーで良かったです。

 

★清水くるみ(ホセーファ・ゴヤ

ゴヤを献身的に支えているんだけれど、自分の意志もしっかり持っていて、地に足のついている女性。でもすごく可愛らしくて、ユーモアもあって、とても魅力的な奥様だな〜って感じさせる。彼女なしではゴヤは生きていけなかったよね、という説得力がすごくありました。

 

山路和弘(テバ伯爵)

悪い人だなぁ〜、嫌なやつだなぁ〜って思いながらも、舞台上の存在感がものすごく大きくて、目が吸い寄せられてしまうお方。ご本人もこの役を楽しんで演じられているそうですが、まさにその楽しんでる感が、客席にも伝わってきました。観終わった後の印象が一番残っているのは、彼かもしれない…!


★仙名彩世(アルバ公爵夫人)

一番ビックリしたのが、このゆきちゃん(仙名さん)の役でした。体当たりの演技!そして迫力!これまでも舞台上の彼女は、迫力はあったし、演技も体当たりだったと思うのですが、今回のこの公爵夫人は、桁違いでした!驚愕レベル!ご自身の殻(そういうものがあるならば、の話ですが)を自ら破ったんじゃないかなぁと感じさせる素晴らしい演技で、完全に1段上のレベルに上がられたのではないかな、と思いました。最高でした!!


★塩田康平(マヌエル・ゴドイ)

とにかく、うまいなぁ〜と思いました。最初出てきた時の若造感と、どんどんのし上がっていく過程での成り上がり感。その違いが本当に素晴らしくて、しかもすごくカッコよくって、私のチェックセンサーがピーンと反応しちゃいました。年上キラーな感じが最高で、マリア・ルイサが入れ込んじゃうのも無理ないよね(笑)って思いました。


天宮良(バイユー)

天宮良さん!われわれ世代には懐かしの、昔いろいろなドラマに引っ張りだこだった、あの天宮良さんですよねっ?と、まず思ってしまったのですが。ミュージカル俳優さんになられていたのですねぇ。ホセーファのお兄さんという役どころで、ゴヤとは対立するものの、妹思いのお兄さんという面もチラチラと出ているのがとても素敵でした。


キムラ緑子(マリア・ルイサ・デ・パルマ

出てきた瞬間、その迫力にびっくり!そして、その面白さ(失礼っ!)に、笑ってしまったのですが、ほんとにキムラさんは掴みが最高ですねっ!キムラ緑子さんといえば、私にとっては、Eテレの「グレーテルのかまど」の「かまど」なんですよね。声だけのご出演ですけど。あ、それはどうでもいいとして…今回、キムラさんのミュージカル女優姿をはじめて拝見して、もうほんと、最高だな!って思いました。ゴドイを手懐けるところ、そしてだんだん彼に相手にされなくなっていくところが、観ているこちらがキュンと切なくなってしまう感じでした。素晴らしかったです。

 

 

このミュージカル、とても奥深いから、何度もリピートしたくなるタイプの作品ですね〜!ちょっとまたチケット探してみようかな〜!

観る人によって、感想がバラバラになりそうなミュージカルだと思いました。そして観るたびに、感じ方も変わっていきそう。だから、また観たいなぁと思っちゃう。そんな魅力がすごくある作品だと思います。

 

これから千秋楽まで、どんどん進化しそうな予感がします!
最後まで、無事に駆け抜けられますように✨

■おもなスタッフ

G2    原案・脚本・作詞
鈴木裕美  演出
清塚信也  作曲・音楽監督

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ミュージカル「ゴヤGOYAー」

2021年4月8日ー4月29日(うち、4月25日-29日は公演中止)

  @日生劇場

2021年5月7日ー5月9日 @御園座

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ミュージカル「ウェイトレス」

ミュージカル「WAITRESS」

日生劇場

・2021年3月21日(日)マチネ おけぴ観劇会+ぴあ貸切公演

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【ストーリー】

アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。

ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。

ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。

診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。

そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。

ミュージカル「ウェイトレス」公式HPより引用)

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今回、待望の日本初演!!
今回の日本初演を迎えるまでに、ミュージカル初心者の私でさえ、ブロードウェイ、ウエストエンドでの公演の評判を耳にしているのだから、これはもう相当すごい作品に違いない!と確信して臨みました☆

期待通り、すっっっごく良かったですっっっ!!!

これ、女性にぜひ観て欲しいミュージカル❤
特に、何かを我慢して日々鬱鬱と暮らしているような女性に観てもらえたら…!
すごく勇気をもらえるし、人生何でもアリなんじゃない⁉️ってパワーもらえます(^^)v

公式ホームページの解説を読むと、これは女性たちが作った女性たちのためのミュージカル、だということがわかりました。

本作は、アメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(2007年)をベースに製作された、ブロードウェイミュージカルです。2016年3月にブロードウェイにて上演が始まると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も大盛況となりました。グラミー賞ノミネート歴を持ち、楽曲を手掛けたサラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集め、そのキュートな世界観が女性の心をわしづかみにし、圧倒的な支持を得ました。

ミュージカル「ウェイトレス」公式HPより引用)

なるほど!だから、女性が観るといいんじゃないかなぁって思ったんですね〜!納得!

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※パンフレットがカワイイ※

今回の日本公演、たくさんの海外スタッフが結集して準備を進めてきたのだそうです。滑り込みで来日できたアメリカの振付補の方や、イギリスから時差があるにも関わらずリモートで稽古に参加されていた演出補の方などなど。舞台稽古も、海の向こうのスタッフたちと画面越しに進めてきたのだそうで、本当に大変なお稽古期間だったということが、日本版演出補の上田一豪さんによって語られていました。

そして、セットや小道具の大半は、ブロードウェイで使用していたオリジナルのものを、日本まで持ってきたのだとか!舞台セットは、ブロードウェイでは電動の機械で動かしていたそうですが、日本ではそれをスタッフやキャストたちが手動で動かしていたと。(注:おけぴ特製パンフレットより)

そんな舞台裏のお話を伺ってから観劇すると、それだけでもう本当に感動してしまいます…!

とにかく舞台セットが超かわいい!!!特に、ザ・アメリカのダイナー!っていうセットがもう最高にカワイイです❤(個人的に、アメリカのダイナー大好き!)

ダイナーの奥の一角で、バンドメンバーのみなさんが演奏していらっしゃって、それも舞台セットの一部として素敵に作用してました。粋だなぁ〜(*゚∀゚)

 

それに加えて、キャストのみなさんが、本当に素晴らしすぎました👏👏👏


中でも高畑充希ちゃんは、最高にハマり役でした!!

びっくりするぐらいの体当たりなお芝居、心の奥にずどんと響く素晴らしい歌!すごかった!素晴らしすぎました!ほんとに!これまでテレビでしか拝見したことなかったのですが、すごくミュージカル向きな女優さんだー!って思いました。

 

渡辺大輔さんのクズ男っぷりが、本当に酷くてハラハラしました(汗)

渡辺の大ちゃんは、本当はものすごく良い人なので…。彼もそういう意味で、かなりの体当たり演技でしたね…!本当に素晴らしい👏👏👏

 

ミュージカル初挑戦だというLiLiCoさん、ちょっと驚愕するぐらい、すっごく良かった!歌も上手いし、演技もバッチリ!頼れる姐御的な役にピッタリでした☆

 

宮澤エマちゃん、ついに初めて舞台を拝見しましたが、彼女、すんばらしいねーーー!

変わり者のオタク女子の役を好演❤すごく可愛かった〜!

 

勝矢さん、初めて拝見しましたが、良い味だしてました☺️

その貫禄から、登場すると舞台が締まる感じ。

 

おばたのお兄さんって、テレビあまり見ない私は、全然知らなくて!

お笑いの方なんですね!それが、いきなりこのミュージカルで観たので、衝撃がスゴイです(笑)!!!この舞台で一番笑いを取っていたし、この日の出演者の誰よりも、観客に愛されてしまった方なのでは?・・・もう、さいこうっ!

 

忘れちゃいけないDr.役の宮野真守さん!

すごくお茶目で素敵な役で、歌も上手いし、お芝居も素敵ですごくハマってました!さすが人気声優さん、声がすごく素敵でルックスも抜群だから、とっても素敵で良かったです👏👏👏

 

佐藤正宏さん、急遽のピンチヒッター登板でしたが、素敵でがんこなじいさんを好演されてました。WAHAHA本舗の方なんですね!あとで知ってびっくりでした(゚∀゚)

 

みなさん、ホント多才だな〜!!本当に最高に素晴らしかったです!!

 

・・・帰りは、なんだかどうしてもパイが食べたくなって(ウェイトレス観た方は共感してくれるはず笑)、いつものアップルパイ(RINGO)を買って帰りましたとさ🍎

 

※本日4月4日からは、博多座公演が開幕!

博多座では劇場内でパイが販売されているとか!羨ましいな〜〜〜〜❤

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ミュージカル「WAITRESS」

2021年3月9日ー3月30日 @日生劇場

2021年4月4日ー4月11日    @博多座

2021年4月15日ー4月19日  @梅田芸術劇場メインホール

2021年4月29日ー5月2日 @御園座

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ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

東京国際フォーラム ホールC

・2021年3月20日(土)ソワレ おけぴ+セディナ合同観劇会

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【ストーリー】

2001年12月7日、80歳の退役軍人サム・キムラのもとに一人の女性が訪ねてきた。

遺言執行人と名乗る彼女は、サムの姉ケイが亡くなり、サムに封筒を遺したことを告げる。
50年間会うことのなかった姉、そして過去の記憶が蘇るー。
日系アメリカ人のキムラ家は、カリフォルニア州サリナスで平和に暮らしていた。

1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。
翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。
日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。
一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ軍との交渉に当たっていた。

ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配られる。
一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。
タツオは不当な強制収容に抵抗し、「No」を貫く。
姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキと共に強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
弟のサミーは家族の反対を跳ね除けて、アメリカへの忠誠を示そうと軍に志願。
恋仲になった看護婦のハナ・キャンベルに家族を託し、日系人で構成された第442部隊の一員として戦場へと赴く。
己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末はー

ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」公式HPより引用)

 

2012年にサンディエゴで初演、2015年にはブロードウェイで上演され、今回2021年、ついに日本初演となった作品。

第二次世界大戦アメリカで、12万人以上もの日系アメリカ人の強制収容をミュージカルにした作品だと、演出のスタフォード・アリマさんが公演プログラムの中で語っています。

戦争モノがキライ、重い話は苦手…なのに、このミュージカルを観ようと思ったのは、メインキャストの方々のお名前をみて。

濱田めぐみさん、海宝直人さん、中河内雅貴さん、小南満佑子さん、今井朋彦さん、渡辺徹さん…と、私がこれまでに、まだ一度も生の舞台作品で拝見したことがないけれど、絶対観たい!とずっと思っている役者の方々ばかり!(上條恒彦さんは、2019年の「ラ・マンチャの男」で拝見したことアリ)

私は、戦争を題材にした作品に触れると、戦争に対する憎悪の念が心の底から湧き上がってきてしまい、「みんな!争いはやめて、仲良く暮らしていこうよ!」っていう平和主義者的な思考が頭の中を支配するのです。

そして、さらに家族が題材だと、ほんとに苦しいというか、それぞれの人物の、お互いを思いやる情のようなものが伝わってきてしまって、心が痛くなります。

この作品は、まさにそのド真ん中をいく作品で、感情的には辛かった・・・。

 

とは言うものの、このミュージカル、観劇できて本当に良かったです!

戦争中の日系アメリカ人の方たちが、こんな不当な扱いを受けていたこと、恥ずかしながら全然知りませんでした。日系一世の世代と、日系二世の世代との意見や考え方の違い、それぞれの辿ってきた経緯を考えれば、それは当然のことだと思いました。家族なのに、戦争のせいで意見相違の立場になってしまい、それこそ一生会えない状態になってしまうなんて、本当に戦争が憎い。実話だからこそ、悲しくてやるせなくて、彼らがかわいそうでとても辛かった。

…なんですけど、彼らの逞しさに救われました。ひどい困難な状況に自分たちが置かれていても、前向きに力強く生きていくチカラ。それは、戦況下でなくとも、現在の状況にも通じるものがあって。人間の底力とか、明るさとか、そんなことに救われる思いがしました。

 

そして、もう最高に素晴らしかったのが、キャストの方々の歌唱!!!濱田めぐみさん、海宝直人さんをはじめとして、出演者の方全員の、歌がほんっっとに素晴らしくうますぎて!!コーラスの厚みもすごくあって、少ない人数ながら、素晴らしいハーモニー!

これだけでも、このミュージカル観て本当に良かった!と思いました。

 

この日、一幕の途中で、地震が発生しました。

舞台上では今井朋彦さんの熱演が続いていて、地震には気づかれていない様子。揺れが大きくなってきて、劇場の天井装置や舞台装置が音を立て始めたので、客席は少しだけザワっとし始めて…舞台上では、スタッフの方が演技中断を告げに来ました。(今井さんはそこではじめて事態に気づかれた様子でした。)

客電がついて、そこから、地震のため上演を中断するという場内アナウンス。揺れがおさまってからは、舞台機構の確認のため、しばらくお待ち下さいとの続報が。その間、客席は騒いだりする様子も一切なく、静かに冷静に待機。中断から20分くらい経過したところで、上演再開のアナウンスが。そして再び客電が消えて、中断したシーンの少し前から上演再開!

そこからは、余震もなく、無事に最後まで上演ができました。

観劇中に地震に遭遇したのは初めてでしたが、キャストのみなさんの凄まじい集中力、そして劇場スタッフの方々の危機管理能力の素晴らしさを目の当たりにしました。それから、自画自賛っぽいけれど、客席もみんなとても冷静で落ち着いていて、誰一人騒ぐこともなく、本当に素晴らしいな〜って思いました。

この経験から、やっぱり劇場空間っていうのは、そこに集うそれぞれのピースが、全部揃ってはじめて完成する、素晴らしいところなんだな〜って、改めて実感しました。

一体感!劇場ってほんと最高!

 

このミュージカル「アリージャンス」は、最後のカーテンコールの一部で撮影OKのコーナーがありました!

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3階席だから、舞台が遠いーーーーー笑

オーケストラの方々も舞台の後方にいらっしゃいました♪(上演中はセットの後ろに隠れていました)

 

アメリカで作られた、戦争中の日系アメリカ人を描いたこのミュージカル作品。それが日本で上演されたこと、本当にいろいろなご苦労があったことが、パンフレットを読んでわかりました。コロナ禍ということもあって、その大変さは想像以上のものだったのではないかと思います。それでもこの作品を届けようとしてくださったこと、その思いをしっかりと受け止めて、じっくり反芻しています。

・・・「忠誠」って、なんだろうなぁ?・・・

観る価値のある、素晴らしいミュージカルでした。

最後は感動で、涙が溢れて止まりませんでした。

日本で上演してくれて、本当にありがとうございました!

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ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

2021年3月12日ー3月28日 @東京国際フォーラムホールC

2021年4月17日ー4月18日    @愛知県芸術劇場大ホール

2021年4月23日ー4月25日 @梅田芸術劇場メインホール

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・BOOK・『もう、服は買わない』

『もう、服は買わない』

コートニー・カーヴァー 著 / 栗木さつき 訳 

もう、服は買わない

もう、服は買わない

 

少し前にこれを読んでから「洋服買わないチャレンジ!」を始めてみました😊

この本に書いてあるのは、持ってる服やアクセサリーなどを33個まで減らして、それでやりくりする、っていう方法なのですが…!
そんなこと今の私にはぜっっっったいムリなので「まずは買わない!」ってことからスタートしようかと思って☺️

私は自他ともに認める浪費家なのですが(;^_^A、浪費家の習性のまま、ある日突然!ミュージカル沼に落ちてしまったので、ここにきて、節約が急務になりました(笑)
(←まっっっったく自慢できない~(-_-;))

これからは、やりくり上手を目指すぞー!ということで、この本にはちょっとキッカケをもらったような感じです☺️

今のところ、すごくいい感じです♪…そして、浪費も確実に減りました!

いつまで買わずにいられるかなー⁉楽しみ!

ミュージカル「BARNUM 」(Wキャスト:Bチームver)

 ミュージカル「BARNUM」

東京芸術劇場プレイハウス

・2021年3月14日(日)ソワレ

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dietteryoko.hatenablog.jp

先日のWキャスト(Aチーム)バージョンに引き続き、今回は(Bチーム)バージョンを観劇🎪

■キャスト■

フィニアス・テイラー・バーナム:加藤和樹

チャイリー・バーナム:朝夏まなと

トム・サム/リングマスター/ジェームス・A・ベイリー:矢田悠祐

ジェニー・リンド:フランク莉奈(wキャスト)

エイモス・スカダー/ハンバート・モリッシー原嘉孝(wキャスト)

ジョイス・ヘス/ブルースシンガー:中尾ミエ

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 初日が開幕して約1週間が経ちました。このミュージカル、深化(進化)がものすごいです!!!

バーナム夫妻のあうんの呼吸っぷりが更に深まっていて、その仲良しぶりに、観ているこちらがニヤニヤ(マスクしててよかったぁ〜)

だからこそ、消えるようにチャイリーがいなくなってしまうシーンは、テイラーが可哀想で可哀想で…涙ナミダ(T . T)

そして、ジャグリングのみなさまの上達っぷりが素晴らしすぎるっ!みなさん、朝も休憩時間も、わずかな時間でも欠かさず練習されているんだと聞いて、本当にその成果がちゃんと、バッチリ、出ていましたっ!!!魅せる技が光りまくりでしたぁっ!ほんと素晴らしいっ!!!

これ、きっと千穐楽までに、もっと上達しちゃうに違いないですね…\(◎o◎)/

 

さて、初日のブログでは語れなかった、加藤さんと朝夏さん以外のメインキャストのみなさまについての感想をここで…_φ(・_・

■矢田悠祐さん

なんといっても、三役を演じられているので、加藤さんに次ぐ出番の多さ!ずっと出てる?あれ、また出てきた?…というくらい、本当に大活躍!そして矢田くんは、ものすごーく華がありますね〜♪舞台上では、とにかくずっと楽しそうだし、歌もセリフもすごく聴きやすくて、ハッキリした明るい爽やかさ。ダンスも上手だし、これはもうみんなファンになっちゃうよね!矢田くんは、この作品の大事な肝を握っている役割だなぁと思ったし、その役割を完全に果たしてる。素晴らしい〜!

■綿引さやかさん(Aチーム)

とにかく歌がすんばらしいっ!!!オペラ歌手の役ですが、本当にもうオペラ歌手そのもので、聴いていてうっとりです♪もう一曲くらい多く歌って欲しいなぁ〜なんて思いました。そして、すごくキュート❤テイラーが浮気しちゃうのも無理はないかも…!って思いました。(でも、浮気はダメ!絶対!)

■フランク莉奈さん(Bチーム)

美しいスウェーデンのオペラ歌手!少し近寄りがたい雰囲気も手伝って美女感がすごい!そして歌もすっごく上手!!ジェニー・リンドそのものだ!って思いました。素晴らしかった〜❤そうそう、テイラーに英語を教えてもらうシーンでは、アドリブ力がすごくって、面白すぎて、ついゲラゲラ笑ってしまいましたよ〜!(声出さないで笑うの、ムズカシイよぉー^^;)

■内海啓貴さん(Aチーム)

歌もうまいし、ダンスも上手!それに、なんだかすごくカワイイ〜!テイラーに振り回されている感が、すごくリアルで、実際もそんな関係性なのでは?と思わせるナチュラルさでした。初めて拝見したのですが、真面目でかわいくて、年上キラーキャラなのでは?って思っちゃいました笑

原嘉孝さん(Bチーム)

魅せ方がすごく上手な人!さすがジャニーズの方だなぁって思いました。舞台に出てくると、視線を全部持っていかれちゃう魅力があります。歌もうまいし、お芝居も、コミカルな演技も素晴らしくて、すごくいいな〜と思いました!エイモスを演じている時、テイラーとバディー感がすごくあって、それを観るのもなんだか楽しかったです♪

中尾ミエさん

160歳のおばあさん、さいっこうにキュートで大好きーーーー!!!!特にね、ダンスしてみよっか〜♪って言ってテイラーと一緒に踊るシーン、もうね、キュンキュンです❤そして、ブルースシンガー役は、とってもス・テ・キ♪もっとずっと歌ってて〜!って思いました。サーカス団員で歌い踊るシーンも可愛くて大好き❤ほんと、全部が愛おしいーーーって思う方でしたぁ!

 

 上演回数を重ねていくにしたがって、どんどんどんどん進化して、作品に深みが増し続けている、このミュージカル「BARNUM」は、何度も何度も観たくなる、不思議な魅力に溢れたミュージカルです♪

このミュージカルで描かれている、P.T.バーナムという興行師の半生は、妻チャイリーとの深い愛情で紡がれた絆が中心軸になって、形成されているんですよね。物語の土台が「愛」そのものなんです。だから、観るとすごくあったかい幸せな気持ちになるし、すごく感動するし、元気や勇気をもらえるんです。

観てよかった〜!って、絶対に思える、素敵なミュージカルですよ…❤

 

■スタッフ■

翻訳・訳詞:高橋亜子

演出:荻田浩一

音楽監督荻野清子

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ミュージカル「BARNUM」

2021年3月6日ー3月23日 @東京芸術劇場プレイハウス

2021年3月26日ー3月28日  @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

2021年4月2日        @相模女子大学グリーンホール

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宝塚歌劇団雪組:「f f f~歓喜に歌え!~」・「シルクロード~盗賊と宝石~」

宝塚歌劇団雪組

ミュージカル・シンフォニア「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~

レビュー・アラベスク「シルクロード~盗賊と宝石~」

東京宝塚劇場

・2021年3月13日(土)マチネf:id:dietteryoko:20210315232205j:image

本公演は、現在の雪組トップコンビ、男役トップスター:望海風斗(のぞみふうと)さんとトップ娘役:真彩希帆(まあやきほ)さんの退団公演です。
大人気のお二人なので、チケットは本当に入手困難となっています。
そんな状況の中、ありがたくも奇跡的にチケットが当選したので、観に行くことができました!

 

「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのお話。失恋や孤独や失聴などの様々な困難に見舞われながらも、ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲「第九」を作り上げるまでの道のりを、架空の謎の女を登場させることにより、神秘的かつリアリティをもって表現。そんなベートーヴェンと、ナポレオン、ゲーテ、という誰もがよく知る伝説の男たちのフランス革命後の混沌のヨーロッパでの新しい物語。

 

ベートーヴェンといえば、昨年末に観劇した感動のこちらもベートーヴェンのお話でした。

dietteryoko.hatenablog.jp

ストーリーや展開に、少し理解するのが難しいところもあるけれど、ベートーヴェンの生き様と、望海さん&真彩さんの宝塚人生の生き様がリンクして見えてしまって、なんだかものすごくジーンとして感動してしまいました(ToT)

 

シルクロード~盗賊と宝石~」は、エキゾチックで華やかなショー☆
雪組のみなさんが、とても楽しそうにのびのびとパフォーマンスしていらっしゃるのを見て、心からとても幸せな気持ちになりました♡

 

全編を通じて、望海風斗さんの歌声は本当に素晴らしかった!!望海さんの歌の上手さ・素晴らしさについては、宝塚ファンならば誰もがよく知るところ。そんな彼女の素晴らしい歌声が魂の歌声のごとく劇場中にびんびんに響き渡り、劇場全体を包み込んでいました。

劇場が「聖堂」になっていました✨自分がその空間にいられることが、本当に幸せでした❤

そして真彩希帆さんの歌✨
彼女も歌が素晴らしいのですが、特に望海さんと歌うときには、極限まで相手に寄り添った歌い方をされていて、なんかもう本当に感動しました(ToT)
今までもおふたりの歌を聴いてきたけれど、こんなにも息がピッタリな歌い方、聴いたことない!って思いました。まさに、これはおふたりの集大成の舞台だなぁと(ToT)

 

退団公演というのは、退団者のみなさんがキラッキラに輝いていて、本当にすごいものなんだな…っていうことを、改めて思いました。
退団公演っていうもの自体、宝塚ならではですし、宝塚にしか出せない貴重な宝物のような時間なんだと思います。そんな唯一無二の素晴らしい舞台を観させてもらえて、本当に感無量でした!!

ああ、本当に素晴らしかった。
宝塚って、やっぱりいいな❤

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宝塚歌劇団雪組公演

ミュージカル・シンフォニア「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~

レビュー・アラベスクシルクロード~盗賊と宝石~」

2021年1月1日ー2月8日  @宝塚大劇場

2021年2月26日ー4月11日 @東京宝塚劇場

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ミュージカル「GHOST 」

ミュージカル「GHOST」

@シアタークリエ

・2021年3月7日(日)マチネ

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 【ストーリー】

温厚で誠実な銀行員のサム(浦井健治)は、芸術家である最愛の恋人モリー(咲妃みゆ/桜井玲香)と幸せな日々を送っていた。ある夜、外出先から家路を辿る道中にモリーは「あなたと結婚したい」と打ち明ける。これまで避けていた突然の結婚の話題に戸惑いを隠せないサム。「愛してる?」と問いかけてもいつも曖昧にしか答えてくれないサムに、モリーは「なぜきちんと言葉にして伝えてくれないの?」と、不安な気持ちをぶつける。

その時、暗がりから一人の暴漢が襲いかかり、サムと揉み合いになる。動転し狼狽するモリーの悲鳴が響き渡るなか、一発の銃声が夜の路地を引き裂いた。男を追走するも取り逃してしまったサムがモリーの元へ戻ると、そこには彼の名前を呼び続け縋り泣くモリーと、血だまりに沈む自分の姿があった。

 (ミュージカル「GHOST」公式HPより引用)

 

むかしむかし、まだ若かりし頃、たしかデートかなにかの時に、映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を観た記憶!・・・あぁ、懐かしいなぁ〜(トオイメ)
昔すぎて、どんなストーリーだったか、あんまり覚えてないんですが…^^;

その懐かしの映画「ゴースト」を原作にしたミュージカルが上演されるというニュースが!2018年に日本初演、そして2021年の今回は、その待望の再演です\(^o^)/

…ということで、どうしても観たくて行ってきました〜(^^)

サム役に浦井健治さん、モリー役はダブルキャストで、この回は咲妃みゆさん、カール役に水田航生さん、オダメイ役に森公美子さん、そのほか実力派のアンサンブルの皆様!という、超豪華なキャスト陣です!

 

たしかこのお話、主人公の男性が亡くなっちゃって、それでゴーストになって恋人と再会するストーリーだったよね・・・と曖昧な記憶ながら思い出し、なので、すごく切なくてしんみりしたミュージカルなのかなぁ〜と思っていたのですが・・・意外や意外、
めちゃくちゃ笑えました…!!
モリクミさんの存在が、最高にすばらしく良かったです!笑いの神様でもついてるんじゃないかっていうくらい(≧∇≦)浦井くんとの掛け合いが、漫才みたいでしたから☻

といっても、ずっと笑いっぱなしというわけでは全然なくて。
ゆうみちゃん(咲妃さん)は、すっごくカワイイんだけど芯がしっかりした気の強い女の子をナチュラルに好演されていたし、浦井くんは本当に自然にサムでした!自然すぎて、やっぱり上手いな〜ってつくづく思いました。
水田くんは、カールっていう難しめの二重人格的な役をすごくうまく演じてた!カールを見てて、なんかすごくむかついちゃったもん(笑)
そしてアンサンブルのみなさまっ!!特に私が印象に残ったのが地下鉄にいるゴースト役の西川大貴さん。ラップ(歌のほう)がほんっとに素晴らしくて、ラップ現象(心霊現象のほう)をリアルに観ている感じでほんと最高でした!

 

映像が原作の世界観を舞台で表現するのって、なかなか大変だろうと思うのですが、このミュージカル、すごく自然に、あの映画の世界観になっていました。
音楽もとっても素敵だし、あのメロディーが流れてきた時には涙がぽろり…(´;ω;`)

笑って泣いてキュンキュンして…って、観ている間ずっと感情が忙しいのですが、終演後には「あ〜、素敵なミュージカルだった〜❤」って胸がいっぱい。

あの映画をオンタイムで観ていた方々に、ぜひぜひ観てほしいミュージカルだな〜と思いました。
あの頃の感情が、ちょっとだけよみがえってきますよ…♡

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ミュージカル「GHOST」

2021年3月5日ー3月23日 @シアタークリエ

2021年4月4日       @愛知県芸術劇場大ホール

2021年4月9日ー4月11日 @新歌舞伎座

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ミュージカル「BARNUM 」(Wキャスト:Aチームver)

 ミュージカル「BARNUM」

東京芸術劇場プレイハウス

・2021年3月6日(土)ソワレ 東京公演初日

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【ストーリー】

バーナムの興行師としての人生は、「ジョイス・ヘス」という女性を”世界最高齢の160歳“として売り出すことから始まる。彼の誇大な広告や作り話によって、見世物の興行は成功をおさめるが、妻のチャイリーは人々をだますような仕事ではなく、社会的に尊敬されるような安定した職に就くことを望んでいた。しかし、見世物こそが自分の世界に彩りを与えてくれるのだと考えているバーナムは、博物館を経営したり、世界で最も小さい男「トム・サム将軍」といった話題性のある見世物を手掛けることによってますます有名になっていく。
その後スウェーデン人のオペラ歌手であるジェニー・リンドと契約した彼は、すっかり彼女に熱中し、チャイリーを置いて彼女とともにツアーへと旅立つ。公演は大成功となり、ジェニーとの距離も縮まる中、バーナムはふと愛する妻が共にいない生活への虚しさを感じ、ジェニーのそばを離れる。チャイリーの元に戻った彼は、時計工場で働いたり、ついには市長に選ばれたりと、彼女が望む通りの安定した生活を送ることになるが、そんな生活にも突如終わりが訪れ…
バーナムは再び、自らの才能をショーの世界で生かそうと決意するのだった…。

ミュージカル「BARNUM」公式HPより引用)

■キャスト■

フィニアス・テイラー・バーナム:加藤和樹

チャイリー・バーナム:朝夏まなと

トム・サム/リングマスター/ジェームス・A・ベイリー:矢田悠祐

ジェニー・リンド:綿引さやか(wキャスト)

エイモス・スカダー/ハンバート・モリッシー内海啓貴(wキャスト)

ジョイス・ヘス/ブルースシンガー:中尾ミエ

 

1980年初演のブロードウェイ・オリジナルミュージカル「BARNUM」。今回の上演は、日本初演であり、そして今日がその初日です。

バーナム(P.T.バーナム)、といえば、2017年の映画「グレイテスト・ショーマン」 でその名を知った方も多いのではないでしょうか。

このミュージカルのストーリーは映画版とは違っていて、バーナムの半生を、バーナムと妻チャイリー(実際の名はチャリティ)との夫婦愛を中心に描いたものとなっています。

といっても、やはり興行師バーナムの人生には、サーカスシーンは欠かせない重要な要素となっていますので、映像を駆使しての演出や、キャストの方々の歌やダンス、そしてジャグリングなどの華麗な技の数々によって、サーカスの雰囲気を充分に表現されている作品になっていました。

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開場して、劇場に一歩足を踏み入れたときのワクワク感といったらすごかった!まるでサーカス小屋の中に来たような舞台セットが、その高揚感を盛り上げます。

どんな素敵なショーを魅せてくれるんだろう?って、開演前はどの劇場でもわくわくドキドキするものですが、この会場では、劇場(東京芸術劇場プレイハウス)のコンパクトさも相まって、さらにいっそうわくわくドキドキしてしまいました!期待高まる!!

 幕が上がってからは、見るところが多くて舞台に釘付けです。

 

バーナム役の加藤和樹さんは、ずっと舞台でしゃべって歌って踊って息つく間もないほど!それが、バーナムという人の熱さや、ずる賢さや、天真爛漫さを上手く表現しているように思いました。

チャイリー役の朝夏まなとさんは、ご本人がインタビューで語っているように、堅実な思考を持つ、地に足のついたおばちゃん!っていう女性を愛情いっぱいに表現していて、それでいてとってもキュートなので、バーナムが甘えちゃうのも無理ないよなぁ〜って思わせるような素敵な奥様でした。

加藤和樹さんと朝夏まなとさんは、前回のミュージカル「ローマの休日」から引き続きのコンビということもあって、お芝居の息がぴったりすぎて、本当の夫婦のよう!

だからこそ、この物語にリアリティがあって、すごく説得力のあるストーリー展開になっていると思いました。

 

そしてこのミュージカルの魅力は、素敵な楽曲たち。

この観劇の予習のために、ブロードウェイ版のCDを繰り返し聴いていたのですが、今日の日本版BARNUMも同じ楽曲が使われていたので、予習成功!の気分でした(^^)v 

Barnum

Barnum

 

この楽曲たちの日本語訳の歌詞が、本当に素晴らしくて!

高橋亜子さん訳の、日本語の歌詞がとても美しくて、そして、キャストのみなさんもすごく歌いやすそうだったので、一曲一曲の歌が、心に深く入ってきました。

翻訳のチカラってすごいんだなぁと実感しました。本当に素晴らしかったです。

(日本語版のサントラCD出してほしいなぁ…★)

 

このミュージカルの見どころは、歌とダンス、そしてショー!

キャストの方が誘導してくれて、観客が手拍子できちゃうシーンもあるのですが、一体感でわくわくするし、全員でのショーは、歌声のハーモニーの重厚さにも感動するし、ダンスシーンは本当に楽しいし、ジャグリングなどのサーカス的な技があちこちで披露されているので、もうどこを見てよいやら、目が舞台上をウロウロしてしまって「目が足りなーーーーい!!」と叫びたくなる忙しさ笑。一度観ただけだと、かなり見逃してしまっているところも多いはずなので(汗)、リピートして観たくなるタイプのミュージカルですね、これは(^O^)

(あとね、元宝塚トップスターのカッコいいレビューショーの再来か!っていうシーンがありますからね❤これはもう痺れますね❤)

 

世界三大サーカスのひとつである「木下サーカス」がこの作品に特別協力をしているということで、ジャグリングの指導には石田純一(PerformerAi)さん、映像にフィリップ・エマールさんがご出演されていて、彼らによって、この作品にサーカスの要素を、嘘じゃないものとして存在させることができたのではないかな、と思いました。

※先週、予習のために(…われながら、なんて熱心なの!笑)横浜で開催していた木下大サーカスを観に行ってきたのですが、そのサーカスを観ている時のワクワク感や、観客の盛り上がり感が、このミュージカルを観ていて同じようなものを感じたので、サーカス小屋の臨場感がバッチリ表現されてる!と思ったのでした。雰囲気の再現度、素晴らしいなぁ〜。

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 初日を観劇した感想をまとめると・・・

ミュージカル「BARNUM」、見どころがたくさんで、舞台上のみなさんが全員魅力的で、目が足りなくて忙しいのですが、全編を通じて、予想以上に笑うところが多くって、マスクの中はずっと笑顔★

二幕では、時の流れに切なくなったり、思わずホロリとさせられたり(っていうか、まんまと号泣)するのですが、最後はフィナーレっぽくテンションが上った状態で幕が降りるので、ああ、素敵なショーを観たなぁ〜!という感覚。

今のこの時代、このご時世だからこそ、心にじんわりあたたかく染みてくるミュージカルだな、と思いました。

エンターテインメントのチカラは、無限だな!って実感。

この作品から、キャストのみなさんから、大きなパワーと無限のチカラをいただいて、心があったかくなって帰途につく、そんな素敵な時間でした。

ぜひたくさんの人に観てほしい!って思う素晴らしいミュージカル。最近元気ないな…っていう方に特にオススメしたいです。パワーもらえます☆

※東京公演は、開演1時間前より当日券の販売をしているそうです♪

musical-barnum.jp

 

■スタッフ■

翻訳・訳詞:高橋亜子

演出:荻田浩一

音楽監督荻野清子

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ミュージカル「BARNUM」

2021年3月6日ー3月23日 @東京芸術劇場プレイハウス

2021年3月26日ー3月28日  @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

2021年4月2日        @相模女子大学グリーンホール

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