劇場通い、ときどき読書

〜ミュージカルとライブと本と〜

ミュージカル「レ・ミゼラブル」

ミュージカル 「レ・ミゼラブル」

帝国劇場

・2021年5月23日(日)ソワレ プレビュー公演

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 【ストーリー&楽曲】

 

ついに!ついに観れました!!
人生初のミュージカル「レ・ミゼラブル」!

前回の2019の時は、まだまだミュージカルにハマりたての頃で、レミゼ行きたいな〜なんてぼんやり思った時には、既にチケットはSold Out!
次に再演される時はぜっっったいに行くぞ‼️と心に誓い、ようやくその時がやってきましたーーー!!

気合を入れてチケット獲得に挑んだので、ジャン・バルジャンは3名とも観ることができる予定です(^○^)

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この回は吉原光夫さんのジャン・バルジャン
NHKあさイチで観てから、光夫バルジャンをずっっっと楽しみにしてたのですっ♪

まずは、ミュージカルレミゼについて。
私は本当にミュージカルのことまだまだ知らないので、レミゼがセリフ無しの歌オンリーで構成されているミュージカルだっていうこと、つい先日初めて知りました。←これは確かEテレのCLASSIC TVのレミゼ特集の時に知ったと思います。

歌だけのミュージカルって、こんなにも密度の濃い作品になるんだな〜っていうのが感想。とにかく、私にとっては、とても新鮮でした!

なにしろ初見なので、キャストがどうのこうのって、もう全然言えないのですが、みなさま本当に素晴らし過ぎました!!

歌の圧!迫力が、気迫が、こちらに迫ってくる!
歌だけでなく、キャストのみなさんの感情が大爆発して、その火の粉がドバーッと客席に降り注ぐ感じ✨

純粋に大感動してしまいまして、涙ボロボロになってしまいました😭😭😭

私は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」は初見でしたが、映画版は観たことがあって。そして曲もいろいろ聴いたことがあったので、置いていかれることなく、きちんと最初から最後までついていくことができました。

ジャン・バルジャン、こんなにも凄い役だったんだ…😭😭😭…ってしばらく茫然としちゃいました。
タイトルは「あゝ、無情」っていう意味でしたね、そういえば(´;ω;`)

「ザ・帝国劇場の正しい使い方!」って思うような素晴らしく無駄のない舞台装置で、迫力が凄かった。他の方のレポートで、舞台が回転しないレミゼは新鮮!というようなコメントをいくつか見かけました。言われてみれば確かに、盆を使って舞台が回転することはなかったですが、舞台の縦方向に目いっぱい舞台セットを組んでいたので、それ故の迫力が強烈でした!

大人気のミュージカル、多くの人にずっと愛されるのもわかったし、リピーターの猛者だらけなのもよーくわかりました(^^)/
これは、この感動を何度も何度も味わいたくなる素晴らしいミュージカルですね😭

キャストによって違いも出てくると思うので、全部観てみたい!って思ってしまいますね…☺️

ああ、素晴らしかったです★
プレビュー公演?なにそれ?っていう程の完璧なクオリティ\(^o^)/
これからどんどん深化していくのかしら…💓
それもまた楽しみです☻

 

吉原光夫 上原理生 濱田めぐみ 生田絵梨花 三浦宏規 敷村珠夕 橋本じゅん
谷口ゆうな 木内健人 小松葵生 若井愛夏 小田島優月

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ミュージカル「レ・ミゼラブル

2021年5月21日ー5月24日(プレビュー公演) @帝国劇場

2021年5月25日ー7月26日 @帝国劇場

2021年8月4日ー8月28日  @博多座

2021年9月6日ー9月16日  @フェスティバルホール

2021年9月28日ー10月4日  @まつもと市民芸術館

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A New Musical 「ゆびさきと恋々」

A New Musical 「ゆびさきと恋々」

本多劇場

・2021年6月8日(火)ソワレ

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■キャスト

雪:豊原江理佳 逸臣:前山剛久 りん:林愛夏 エマ:青野紗穂 桜志:池岡亮介

心:中山義紘 京弥:上山竜治

アンサンブル:渡辺菜花・金井菜々・大津夕陽

■演奏

ピアノ:森本夏生 チェロ:白神あき絵

■スタッフ

原作:森下suu『ゆびさきと恋々』講談社『デザート』連載中)

脚本:飯島早苗 音楽:荻野清子 演出・脚本:田中麻衣子 振付:前田清実

 【ストーリー】

雪(豊原江理佳)は生まれつき聴覚障がいがあり、ある日電車で外国人に道を聞かれて困っていたところを、同じ大学の先輩、逸臣(前山剛久)に助けてもらう。雪は逸臣と同じ国際サークルに所属する親友、りん(林愛夏)から逸臣のことを聞き、逸臣がバイトするカフェ・バー“ロッキン・ロビン”に行くことに。りんもその店の店長で逸臣のいとこ、京弥(上山竜治)に想いを寄せていた。勇気を振り絞って、二人はそれぞれ念願の連絡先交換をす る。自分を特別扱いせず接してくれる逸臣に雪はどんどん惹かれ恋心を自覚。しかし幼馴染の桜志(池岡亮介)は、恋に向かって頑張る雪の姿を調子に乗っていると切り捨て、逸臣とも対立する。さらに、逸臣の高校の同級生で逸臣のことが好きなエマ(青野紗穂)と、エマを想い続ける心(中山義紘)もそれぞれの思いを胸に逸臣たちと過ごしていた。

そんなある日、雪たちはロッキン・ロビンに集まり、海外旅行中の逸臣の話で盛り上がるが……。

A New Musical「ゆびさきと恋々」公式HPより引用)

 

Twitterで観劇レポが流れてきたのをチラッと見て、なぜかすごく気になったので急遽チケットを手配して観てきました。

「胸キュン必至のラブストーリー」と書かれたフライヤーを先に見ていたら、もしかしたら私は興味を持たなかったかもしれないな、と思ったりしました。

先入観ほぼゼロ、原作が少女漫画だっていうことも知らず、ただただ面白そう!って思って観に行ったのですが、結果それが大正解でした!

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 本多劇場でお芝居を観るのは初めてだったのですが、ほんっっと最高ですね!(いまさら発言だけど、演劇初心者なので許して🙏)どこの席に座っても見やすい作りになっていて、こじんまりとした超コンパクトな劇場空間で、極上の歌やお芝居が堪能できるなんて、本当に最高!!客席から舞台上の方々のお顔が良く見えるけれど、きっと舞台上からも客席が良く見えているはず(*^^*)演者と観客の、感情のキャッチボールがしやすい環境だなぁと感じ、それだけでもう私の中での満足度が高かったです♪

 

始まってすぐ「あ、耳の聴こえない女の子のお話なんだ!」ってわかる演出。彼女だけが感じている音のない世界を、出演者全員がパントマイムで表現していて、それが本当に素晴らしかった。すぐに物語に引き込まれました。

そこからはもう、文字通り、キュンキュンの連続❤大学生くらいの子たちって、こんなに恋愛に対してピュアでキラキラしているんだなぁ〜って、思わず遠い目をしそうになりましたが、観ているうちに、なぜか自分も大学生の頃の自分に戻ってしまってました(^^ゞ…これ、演劇マジックだわ!!

あの人のこと好きかも、付き合っちゃいなよ、好きって言っちゃえ…みたいな世界、本当に昔過ぎて、忘れかけていましたが(笑)、一瞬で蘇りました。演劇って素晴らしい!

セリフと歌と手話とメールとが入り混じって、物語が進んでいきます。その配合が絶妙なバランスなので、観ていて違和感がなくて。耳の不自由な方の世界ってこういう感じなのかもしれないな〜って思わせてくれました。

キャストのみなさんが、若手実力派揃いのため、歌もお芝居もとっても素晴らしくて、安心してこの世界観に集中して没頭できて、本当に素敵な時間になりました!

主役の豊原江理佳さんのコメントで「せっかく本番を迎えられるので、来ていただいた皆様にはなにか持って帰っていただきたいですし、生きる活力、元気を与えられていたらいいなと思います。」とありましたが、私は、青春時代の自分のピュアな気持ちを発掘できて、それを思い出せたことで、あったかくて優しい気持ちを持ち帰ることができましたよ☺

本当にありがとうございました♡

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A New Musical「ゆびさきと恋々」

2021年6月4日ー6月13日 @本多劇場

6月12日18時回はライブ配信あり

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ミュージカル「ダブル・トラブル」

ミュージカル「ダブル・トラブル」

@よみうり大手町ホール

・2021年5月22日(土)マチネ ブロードウェイチーム千穐楽

 ブロードウェイチーム 原田優一・太田基裕

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【ストーリー】

ミュージカル映画の曲を書くという大ブレイクのチャンスをつかんでブロードウェイから夢のハリウッドへやってきたのは、作曲家の兄ジミーと、作詞家の弟ボビーのマーティン兄弟。

舞台はこれから二人の仕事場となるリハーサルスタジオのバンガローだ。

しかし、曲作りのために社長のガーナーから与えられた時間はたったの数時間!しかも、楽曲が気に入ってもらえなければ、即クビ!!

そこに代わる代わるやって来るのは、社長秘書のミリー、年老いた音響技師ビックス、インターンシーモア、エージェントのクイックリー、セクシーな美女レベッカなど……個性溢れる人物たち。

ときに協力し、ときに喧嘩して、仕事に恋に奔走するマーティン兄弟。2人は無事に成功をおさめることができるのか……!?

ミュージカル「ダブル・トラブル」公式HPより引用)

楽しみにしていた二人芝居(ミュージカル)、ダブル・トラブルを観劇しました‼️

これは、「ハリウッドチーム」(福田悠太・辰巳雄大)と「ブロードウェイチーム」(原田優一・太田基裕)の2つのチームがそれぞれ演じるというもの。

私は「ブロードウェイチーム」を選んで観劇しました。
本当は複数回観ることになっててチケット確保していたのだけれど、途中公演中止期間があり、結局観れたのが、この千穐楽1回だけとなりました(T_T)
…でも、1回でも観られて本当によかった…!そして、千穐楽を迎えられて本当によかったです!!

全然予習してなかったので、丸腰で臨みましたが、そんな心配は無用で、何の準備もいらない、本当に純粋に心から楽しめるミュージカルでした〜☺

原田さんも太田さんも、ベースの役はジミーとボビーっていう、兄と弟の役なんだけど、それだけにとどまらず、おふたりともいろんな役を兼務(笑)‼️
これがもうね、早替わりなんてもんじゃなく、瞬間移動とか、ワープとか、そんな感じで超人的な役替わりで、もう可笑しいのなんのって(オナカイタイ!)
ミュージカルなのに、抱腹絶倒でした‼️

さすがに瞬間移動すぎて、人形使ったり、一部影武者使ったりしてましたが、それにしても凄すぎました👏👏👏
舞台裏、相当凄まじいことになってるだろうというのは容易に想像つきました。

 

本当に楽しいミュージカルでした‼️

個人的観劇ポイントとしては、翻訳・訳詞が高橋亜子 さんで、もう本当に聴きやすくわかりやすい日本語になってて感動しました!(最近めちゃめちゃ訳詞が気になってるの☺️)

 

それからタップダンス!舞台でのタップダンス、本当に好きだな〜って思いました。
タップダンスだけじゃなく、この作品、おふたりとも踊りまくるのですが、それが本当に楽しい✨ダンス要素の強いミュージカルも大好き❤️

お歌は、おふたりとも本当にうまいので耳福すぎるし、もう最高でした!!

開演前に、2人が登場して、オープニングトークみたいなのがあるのも新鮮でよかったです(^^)

千穐楽カテコではスタンディングオベーション👏👏👏
その時のご挨拶で、太田もっくんが感極まり、原田の優一くんが「大変な状況の中でも舞台をやれるのは、キャストもスタッフもみんな舞台が大好きだから‼️」と言ったのを聞いて、思わず涙出ちゃいました(ToT)
もう早くこの状況が改善しますように…🙏

それにしてもこの公演、ハード過ぎて、一回公演したら5キロくらい痩せちゃいそうです…😱

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ミュージカル「ダブル・トラブル」

2021年5月2日ー5月3日 @志木市民会館パルシティ

2021年5月7日ー5月9日  @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

(すべて公演中止)

2021年5月6日ー5月16日

(うち、5月6日ー5月11日は公演中止)

  @紀伊国屋サザンシアターKINOKUNIYA

2021年5月12日ー5月30日 @よみうり大手町ホール

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ミュージカル「モーツァルト!」

ミュージカル「モーツァルト!」

@帝国劇場

・2021年4月21日(水)ソワレ おけぴ観劇会

・2021年4月24日(土)マチネ

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(☆キャスティングボード☆写真左:2021年4月21日夜、写真右:2021年4月24日昼)

*w-cast*

★4月21日夜:古川雄大涼風真世・深町ようこ

★4月24日昼:山崎育三郎・涼風真世・設楽乃愛

【ストーリー】

ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルト市村正親)とその娘ナンネール(和音美桜)は、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウスモーツァルトは、"奇跡の子"と呼ばれていた。

歳月は流れて、ヴォルフガング(山崎育三郎/古川雄大 Wキャスト)は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの“才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教山口祐一郎)に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。

ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少からヴォルフガングの音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人(涼風真世香寿たつき Wキャスト)の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェ(木下晴香)との愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決。二人の関係はついに決裂する。

大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。

オペラ『魔笛』を成功させ、音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ、『レクイエム』の作曲を依頼する…。

ミュージカル「モーツァルト!」公式HPより引用)

 

はじめての「モーツァルト!」

昨年の帝劇コンを観て、どうしても観たいと思っていたミュージカル!

本日(2021年6月7日)、梅田芸術劇場メインホールで大千穐楽を迎えられました!

東京公演、大阪公演の一部が中止になってしまうという悲運の中、とにかく最後まで駆け抜けることができたこと、本当におめでとうございました👏👏👏

この公演期間の途中での公演中止の決定は、ただの一観客である私にとってさえ、非常にツラく、悲しくて、やりきれない気持ちになる出来事だったため、このカンパニーが1公演でも多く公演できるよう、祈るような気持ちで過ごした公演期間でした。

私が観劇した4月24日のマチネ公演の最中に、28日からの帝国劇場公演の中止が決まり、終演後のカテコで、その事実を客席に伝える山崎育三郎さんの涙を見てしまった時にはもう、客席全体が号泣の嵐でした。あんな悲しい思い、キャストにもスタッフにも私達観客にも、二度とさせないでくれ!って強く思いました。今これを書きながらその時のことを思い出して泣きそうになってます(ToT)

なかなかこのブログが書けなかったのは、そんな複雑な想いが心を占めていたから。本日無事に大千穐楽の幕が降りたということで、やっと向き合うことができる心境になりました。

 

ミュージカル「モーツァルト!」は舞台のセットが、グランドピアノをモチーフにしていて、それがなんとも素敵で・・・!それによりファンタジー感もプラスされている感じがして、こういうのいいな〜って思いました。
あとは、舞台になんとあの「銀橋」があってですね!あ、「銀橋」というのは宝塚歌劇の舞台ではおなじみなのものなんですけれど・・・

宝塚歌劇団の専用劇場である宝塚大劇場東京宝塚劇場には、舞台面(客席)側に、オーケストラ・ピットを囲んでいる幅約120cmの弓状のエプロン・ステージがあり、
その部分のことを「銀橋」と言います。

「銀橋」という名称は、フランス語で「銀の橋」を意味する「pont d argent」(ポン・ダルジョン)から取られたもので、1931年「ローズ・パリ」で演出家・白井鐡造が使ったのが初めてだと言われています。
一般に、銀橋を一人で渡れるのはトップスターをはじめ僅かなタカラジェンヌのみなので、ソロを歌いながら橋を渡るというのは、宝塚において一流の証と言えるかもしれませんね。なお、全国ツアーなどで銀橋がない劇場で公演を行う場合には舞台の前方が代用されています。

メインキャストが銀橋にずらりと並ぶフィナーレのパレードは、宝塚歌劇団を象徴するシーンの1つとなっていますね。銀橋では、客席から最も近い場所でタカラジェンヌを観ることができますし、他の舞台公演にはない、独特の臨場感があるのではないでしょうか。

 (舞台・演劇用語/シアターリーグより引用)

舞台に「銀橋」があったおかげで、途中何度か「あれ?これって宝塚の舞台だったっけ?」って思ったりしちゃいました(^O^)!さすが 、小池修一郎ワールドだな〜って(^^)

 

ミュージカル「モーツァルト!」 の魅力は、やっぱり音楽だなぁ〜って思いました。「僕こそミュージック」の曲なんて、終演後しばらくずっと、無意識に口ずさんでしまいました〜☺どの曲も本当に素敵で心に響きます。音楽が最高に素晴らしいっていうのは、ミュージカルの醍醐味ですよね❤

 

古川雄大くん、舞台初めて拝見したのですが、なんかめちゃめちゃカッコよくないですかっ?!線が細い方だと勝手に思い込んでいたのですが、予想外になんだか骨太な感じで、ものすごく素敵でした❤️・・・いいわぁ〜❤️

 

山崎育三郎さん、さすが!本当に凄かった!!今年でヴォルフガング12年目の大ベテランということですが、使い古された感じはまったくなく、むしろ新鮮でそして円熟した技術力を魅せてくれて、素晴らしかったです!やんちゃな感じも、とても良かった❤

 

アマデ(モーツァルトの才能)役の深町ようこちゃん、設楽乃愛ちゃん、ふたりともすごく上手で感心してしまった!!ヴォルフガングとの息の合ったお芝居がさすが!声を出すことがない役なのに、視線の使い方や仕草などで、アマデちゃんの心が全部伝わってきました。素晴らしかった!最近の子役ちゃんってほんとスゴイのね〜!!!

 

そして、コンスタンツェの木下晴香 ちゃん‼️やっぱり晴香ちゃん、すごいと思った!←語彙力なし(汗)…今回は、特にお芝居が素敵すぎるな〜って感動しちゃいました☆なんというか、感情の表現が素晴らしいのです!勝手に、同じ佐賀県出身女優の朝夏まなとさまのお芝居に通じるものがあるなーって思ったのだけど…共感してくれる方、いないかしら〜?8月の「王家の紋章」での共演が楽しみで仕方ない❤

 

和音美桜さんの美しすぎる歌声に癒されたし、涼風真世さんの煌びやかなお姿と圧倒的なオーラに魅了され、レジェンド市村正親さんの素晴らしい演技と歌の迫力と存在感にまたまた圧倒され、山口祐一郎さまの帝王感にはもう、ひれ伏すしかなく…!なんとも贅沢なキャスト陣に、ずっと舞台から目が離せませんでした。

 

豪華絢爛の、これぞまさしく、ザ・ミュージカル!

帝国劇場でのミュージカル、やっぱりいいなぁ〜ってつくづく思いました❣️

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ミュージカル「モーツァルト!!

2021年4月8日ー5月6日

(うち、4月28日ー5月6日は公演中止) @帝国劇場

2021年5月14日ー5月17日   @札幌文化芸術劇場hitaru

2021年5月25日ー6月7日

(うち、5月25日ー5月31日、6月5日、6月6日は公演中止)

   @梅田芸術劇場メインホール

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ミュージカル「ロミオとジュリエット」と「ロミオ&ジュリエット」を比べてみました!

2021年5月〜6月のほぼ同時期に、2種類の「ロミオとジュリエット」のミュージカルを観劇したので、両方を比べてみることにしました!

 

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)※写真左

■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)※写真右

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 では、観た順番に。まずはこちら!

 

 ミュージカル「ロミオとジュリエット」宝塚歌劇団星組公演)

東京宝塚劇場

・2021年5月16日(日)ソワレ A日程

【公演解説〜作品紹介〜】

Roméo & Juliette
Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC
D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE
原作/ウィリアム・シェイクスピア  作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池 修一郎  演出/稲葉 太地   

ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を、ジェラール・プレスギュルヴィック氏が新たにミュージカル化した本作品は、潤色・演出:小池修一郎により、2010年に星組で日本初上演。素晴らしい楽曲と美しいラブストーリーが絶賛を博し、2011年から2013年にかけ、雪組月組、そして星組と重ねた再演も高評価を得るなど、再演の呼び声が高い人気作となりました。
2021年、満を持して星組での上演が決定。2013年の新人公演でロミオ役を演じ、鮮烈な印象を残した礼真琴が、2021年、星組トップスターとして再びロミオ役に挑みます。世界で最も知られている儚くも美しい究極の愛の物語を、どうぞお楽しみください。

三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』公式HPより引用)

【観劇直後の感想】

念願の宝塚のロミオとジュリエット
ずっと観たことがなくて、昔の雪組公演版をお友達に借りて予習して臨みました。

今の星組にぴっっったりの作品だと実感!!
礼真琴さんのロミオと舞空瞳さんのジュリエットがもう本当にピッタリだし、その他のみなさん(雑すぎる表現💦)が、本当に全員素晴らしくて!

楽曲が素晴らしいのに加えて、トップコンビがこれまた歌うまさんすぎて耳福だし、メロディーがずっと耳に残る、中毒性のある曲たち♪

あとは団結力っていうのかな、星組のパワーがすごくて!
この困難な状況を、みんなで乗り越えて頑張ってるためか、結束力がより強く感じられて…!

客席にお客さんが入って、思いきり拍手することができる有り難みを、今日はひしひしと感じていました(T_T)

舞台上のみなさんが、愛おしそうに客席を見回している姿を見て、今後一切、彼女たちに無観客での公演はさせたくないな…と心から思いました。 

 

続きましては、こちら!

 

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)

@TBS赤坂ACTシアター

・2021年6月6日(日)マチネ

*本日のキャスト*

ロミオ: 甲斐翔真 

ジュリエット: 天翔愛 

ベンヴォーリオ :前田公輝 

マーキューシオ: 新里宏太

ティボルト: 立石俊樹

死: 堀内將平
キャピュレット夫人:春野寿美礼
乳母:原田薫
ロレンス神父:石井一孝
モンタギュー卿:宮川浩
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:兼崎健太郎
ヴェローナ大公:岡幸二郎
キャピュレット卿:松村雄基

*スタッフ*

原作ウィリアム・シェイクスピア
ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出小池修一郎宝塚歌劇団
音楽監督太田健(宝塚歌劇団
振付KAORIalive AKIHITO小㞍健太

【ストーリー】

モンタギュー家とキャピュレット家が代々憎しみ合い、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ
治まらない両家の争いに苦悩した大公は「今後、争いごとを起こした者を処する」と言い渡す。
大人たちの確執とは無縁の両家の子供達、ロミオとジュリエット。ふたりはそれぞれ未来の大恋愛を夢見ている。

ある日、キャピュレット家ではひとり娘のジュリエットに、大富豪パリス伯爵を求婚者として紹介しようと舞踏会を開催。
そこへ、モンタギュー家のひとり息子ロミオが友人のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。
その舞踏会で、ロミオとジュリエットは運命的な出会いをはたし、一目惚れの恋に落ちた。
舞踏会にモンタギュー家の侵入者がいることに気付いたティボルト(ジュリエットの従兄弟)の介入で、お互いが敵対する家の者だと知り、ショックを受ける。
しかし気持ちをおさえきれないふたりは、密かにジュリエットの部屋のバルコニーで永遠の愛を誓い合う。
ふたりの強い気持ちに心打たれたロレンス神父は、この結婚が憎みあう両家の和解に繋がるかもしれないと考え、密かにふたりの結婚式を執り行う。

しかし、そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。ロミオは仲裁に入るが、親友のマーキューシオがティボルトに刺され、親友の死を目の当たりにしたロミオは逆上し、ティボルトを殺してしまう。
真昼の街中で起きた惨劇は、瞬く間に人々に知れ渡り、ロミオはヴェローナから永久追放されるがジュリエットの乳母の計らいで、夜が明けるまでのつかの間の時間、結婚初夜を過ごすことができる。ひばりが鳴くころジュリエットに別れを告げ、ロミオはヴェローナを後にマントヴァへ向かう。
ふたりの結婚の事実を知ったキャピュレット卿は、ジュリエットとパリス伯爵をすぐに結婚させてしまおうと企て、その事を知ったジュリエットは、ロレンス神父に救いを求めに行く。打ちひしがれるジュリエットをみかねたロレンス神父は、仮死状態になる薬をジュリエットに渡し、眠りから覚める前にロミオを霊廟に向かわせるという策略を企てる。しかし、神父からの計画の知らせはロミオの元には届かなかった…。

親友のベンヴォーリオから、ジュリエットの死を聞かされたロミオは、ジュリエットの居るヴェローナへと急ぐ。
愛する人の横たわる姿を目の前に苦悩するロミオ。ロミオはジュリエットに最後の愛を告げ、死の世界での再会を約束し、毒薬を飲んで自ら命を絶つ。仮死状態から目覚めたジュリエットの隣には、冷たくなったロミオが横たわる。息絶えたロミオを目撃したジュリエットもまた、彼なしでは生きていきえないと自らの命を絶つのだった。

冷たくなったふたりを前に事の結末を信じられない、ロレンス神父。
両家の対立が招いた悲劇。罪びととなってしまった両家の人々は、死の世界で結ばれたふたりを前に、争いの「醜さ・むなしさ」を知る。両家の人々は永い争いに終止符を打ち、手と手を取り合う。
ふたりの真実の愛は、固く閉ざされていた両家の人々の心を動かしたのだ……。

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」公式HPより引用)

【観劇直後の感想】
なんだかエネルギッシュで若さのパワーに溢れていてみんな一生懸命で、すごく良かった〜!
そして、さらに最高なのが大人チーム!!彼らの存在なくして、今回のこの素晴らしい舞台上のハーモニーは生まれなかったんじゃないかな。
カンパニー全体に、若さと円熟さが共存してて、それがさらに相乗効果でより深まっていていい感じに熟成されていて…!
本当に最高でした‼️

まさかの最後に、ぶわっと心動かされて、思わず泣いちゃいましたからね(T_T)自分でもびっくりでした。

印象に残ったキャストの方について少し書きますね!

甲斐翔真くん、彼の歌もお芝居もルックスも本当に好きだなぁ〜♥️
RENT、マリー・アントワネットと続けて観てきて、今回のロミジュリはまたすっごく良かったです!本当に素敵なロミオでした!!

天翔愛ちゃん、初舞台とのことでしたが、とても初々しくて可愛らしくて、そしてお歌が上手で、すごく良かったです♥️みんなが守ってあげたくなるジュリエットで、まさにこの役にぴったり!これからもっともっと活躍されていくんじゃないかな〜。期待の新人女優さんだと思いました!

岡幸二郎さん、ほんともう、さいっこうな大公でした!
存在感がハンパない‼️先日のグリブラの生配信で裏話をいろいろ聞いていたので、それを思い出して思わずニヤニヤしながら観ちゃいましたが、とにかく圧巻でした!!

石井一孝さんの神父さま!カズさんを観るとどうしても汗かきエディ!(シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを)って思ってしまうけど、ユーモアたっぷりで素敵な神父様でした☺️お歌も変わらず素晴らしくて耳福〜♡

春野寿美礼さんのキャピュレット夫人❤今日はこの方に泣かされたと言っても過言ではありませんでした!最後のね、ジュリエットを想う母心に涙腺崩壊でしたよ…(T_T)心を鷲掴みにされちゃいました…!そして素晴らしい歌声も健在でした…(^^)

 

・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、ここからは両作品を比べてみましょう!

 

【共通点】

☆原作、作、潤色・演出が、同じ

 原作:ウィリアム・シェイクスピア
 作:ジェラール・プレスギュルヴィック
 潤色・演出:小池修一郎宝塚歌劇団

☆楽曲が同じ

 全部が全く同じかどうかは実は自信がないですが、ほぼ同じ曲が使われていたと思います。

【違う点】

☆時代背景

 宝塚歌劇verーおそらく14世紀ごろのイタリアの都市ヴェローナ

   4社合同verー近未来のイタリアの都市ヴェローナ

☆概念としての「死」や「愛」のダンサーの登場

 宝塚歌劇verー「死」そして「愛」の両方のダンサーが登場する

 4社合同verー「死」のダンサーのみが登場する

☆ジュリエットのおうち

 宝塚歌劇verーいわゆるあの石造りの立派なバルコニーのあるお城っぽいおうち

   4社合同verーコンクリートと鉄でできたジャングルジムのようなマンション?で、アスレチックのように登り降りすることができるバルコニーがあるおうち

☆連絡手段

 宝塚歌劇verー人が人を遣いにやったりして人力で伝達

 4社合同verー基本的に携帯電話やメールを使っているけれど、ジュリエットはまだ16歳で携帯電話を持たせてもらえないため、乳母を遣いにやったりして人力で伝達している(…家の電話はないのかなぁ?)

宝塚歌劇verと4社合同verの違い(超個人的主観)】
 ・宝塚歌劇verー「死」と「愛」の概念が登場する、ファンタジー感溢れる世界で、最後二人はあの世で結ばれたのね!と実感できる構成になっている。

 ・4社合同verー「死」しか登場しないということで、より現実的な感じがして、そしてなんだか生々しい感じがして(リアル男性が演じてるからかな?)青春群像劇感が強い構成になっている。

 

いかがでしたでしょうか?

どちらも1回ずつしか観劇しておらず、初見のみの観劇回での比較でしたので、あまり深く考察できていないのですが、それでもなんとなくの雰囲気が伝わっていたら嬉しいです♪

 

〜観てみたいな!と思われた方は、ぜひこちらをどうぞ!〜

■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)

www.tca-pictures.net

 

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ東宝梅田芸術劇場]合同主催公演)

チケット情報

2021年5月21日ー6月13日 @TBS赤坂ACTシアター

2021年7月3日ー7月11日  @梅田芸術劇場メインホール

2021年7月17日ー7月18日  @愛知県芸術劇場大ホール

ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」

ブロードウェイミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング〜あの頃の僕たち〜」

新国立劇場 中劇場

・2021年5月17日(月)ソワレ 初日

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【ストーリー】

ブロードウェイのバックステージを舞台に、人生を『逆再生』で描く全く新しいミュージカル!

フランク(平方元基)は、ブロードウェイの名もなき作曲家からハリウッドのプロデューサーへと転身し、大成功をおさめる。
多忙を極める彼には、下済み時代に親しかったチャーリー(ウエンツ瑛士)やメアリー(笹本玲奈)と会う時間もなくなってしまう。
波乱万丈な人生を送り、名声、富、成功を手にしたが、大切なものをどこかに捨ててきてしまったことに気づく…。

フランクは、人生の岐路を振り返り、思い出したのは20年前。
それは3人が出会い、決意したあの瞬間だった…。

夢を追い求めたことのあるすべての人に贈る。(ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」公式HPより引用)

開幕できるかどうか直前までわからなかったこの状況の中で、多くの人の祈りが届き、無事に初日を迎えたミュージカル、メリリー・ウィー・ロール・アロングを観劇してきました。

 

「メリリー・ウィー・ロール・アロング」は、作曲家スティーブン・ソンドハイム氏が、1981年にブロードウェイで最初に発表した作品。そこから、脚本家のジョージ・ファースとともに改訂を経て復活し、再演を重ね、ブロードウェイだけでなく、イギリスでも上演されるように。1992年のイギリス公演でメアリー役を演じた女優、マリア・フリードマンが、2012年のロンドン公演で、演出家としてデビュー。

今回の2021年版日本公演では、そのマリア・フリードマンが、イギリスからリモートで演出を、ティム・ジャクソンが、同じくイギリスからリモートで振付を手掛けました。

日本では2013年に宮本亜門さんの演出で上演された作品でもあります。(なぜかパンフレットには、そのことについてほとんど触れられていないのですが…)

www.gingeki.jp

 

逆再生ミュージカル、という通常の物語の進行の概念とは違う、冒頭から最後へ、時計を逆回しして物語が進んでいくという描き方をしたミュージカル。

ストーリーの結末から遡っていくので、観ているとシーンが変わるごとに、どんどん登場人物たちが若返っていくのです🌀
これは思ったよりもかなり頭を使います!
探偵モノの映画なんかで、最後にタネ明かしをするところがありますが、あの部分だけをテープの巻き戻しで観ているような感じ。まさに逆再生!
タネが明かされて明かされて…最後はこのストーリーの「出発点」に行き着くのです。

 

このお話は、観る人によって感じるものが全然違うと思うし、何度か観るとまた違う解釈が生まれてきそうな気がする作品だと思いました。
人生は選択の連続で、その選択が失敗だったかもしれないし、正解だったかもしれないけれど、でもとにかく、自分が選んだその選択を思い返すことはできても、決してその時点に戻れることはないんだよな…っていう、その事実だけは「切ない思い」として、観た人に共通して印象に残ったのではないかな〜と思いました。

このミュージカル、キャストの熱量が凄すぎました!
出演されているメインキャストの6人をはじめとして、この作品ではアンサンブル的な役割をされているキャストの方々も、ほとんどがミュージカル界で大活躍されている方々ばかり(…なんて贅沢なんでしょう…!)なので、クオリティが本当にすごく高い!!
そんな方々が、全身全霊で役に全熱量を投入して臨んでいらっしゃるので、それを受け取るわれわれ観客もしっかりしていないと吹き飛ばされそうな勢い。
マチソワ公演の日も結構あるけど、みなさん本当に大丈夫?って思ってしまうほどのエネルギー量だと思いました。本当に素晴らしかった!!

難曲と言われるソンドハイムさんの楽曲は、とてもキャッチーで、後々までずっと耳に残ります。音程を取るのも、リズムを取るのも本当に難しそう!でも、キャストのみなさんの歌唱力が素晴らしすぎて、あまり難曲に聴こえなかったのも、すごいな〜って思いました。ほんとにキャストのレベルが高いんです!

 

そして何しろ、逆再生で時を遡っていく演技!これがもうほんっとうに素晴らしい!
オールドフレンドの3人(フランク・チャーリー・メアリー)の40歳から20歳までの人生を遡っていくストーリーなのですが、シーンが進むにつれ、みんな確実に若返ってるんですよね。みんながみんな、その技術が凄いので、各シーンに説得力がすごくありました。

最後のシーン(20年前のシーン)は、フランクだけは40歳のままのように見えたので、あれ?と思ったりしたのですが、このストーリーは、フランクの回想で進んでいくので、最初と最後のシーンが繋がっているから、その見え方は正しかったんだということがわかりました。(後日ツイッターのメリリー質問箱に質問したら、答えてくださいました(^^)v)

この作品、演じる側はもちろんすごく大変だと思うけれど、実は観る側も結構大変😳
舞台上にいろんな人間模様が同時に展開してるので、キョロキョロ見ちゃって目が足りない💦誰を見たらいいんだーーー💦って思うこともしばしば(笑)
きっと見逃してることも多いから、それだけでも何度も観たくなっちゃいますね〜!

そして、シーンごとの頭の切り替えが必要で、それが結構大変な作業でした。
観劇する際は、体調万全で頭もスッキリした状態で臨むことをお勧めします!

 

この作品、感想を書くのが難しいです。
多分、観るたびに感じること変わると思うし(現に、これを書いてる時点で4回観劇しましたが、毎回本当に感じること気づくことが違います!)、誰に注目して観るかによって、そして観る人の辿ってきた人生によってもきっと全然違うはず!

なので、乱文になりがちなのですが、メインキャストの感想、いきたいと思います!

 

平方元基 (フランク)
とにかくスタイルが超絶良くてカッコいい!脚長っ!富と名声だけを追い求めて、大切な友達を蔑ろにしてきたダメ男フランクを、とても素敵に繊細に演じてました。歌声も素晴らしくて耳福♡

 

ウエンツ瑛士 (チャーリー)
友達思い、奥さん思いの心優しい男性をホントに素敵に表現されてました!ウエンツくんのお芝居や歌をちゃんと観たのは初めてでしたが、完璧に安定したブレないお芝居で、すごいなぁ〜と思って観てました。見た目も、完全にチャーリーそのものでした!

 

笹本玲奈 (メアリー)
このために増量しての役作りが、まず本当にすごいと思いました!体重80キロ(実際はそんなにないけど)で、酒と煙草と食べ物に溺れがちな女性ってことが完全に伝わってきました!役作りの説得力が凄まじかった。20歳のシーンはもう本当に純粋で可愛くて、そこの対比もお見事でした!そして、玲奈ちゃんの歌唱力の凄さが、この作品全体を支えている気がしました。

 

昆夏美 (ベス)
まず驚いたのが、登場した時の感情爆発のシーン!オールドフレンド3人以外の他のメインキャスト3人は、各シーンにポイントで入ってくる感じの登場の仕方なのですが、昆ちゃんは、スッと入ってきて、いきなりの感情爆発が、びっくりするほど強烈でホント素晴らしかった!!フランクと結婚する頃の若いベスがとても可愛くて、いじらしかったな〜♡だからこそ、ものすごく切なく感じちゃいました…

 

今井清隆 (ジョー)
このジョーの段階的な変化がもの凄かった!最初の登場では、元妻に金の無心をするボロボロの落ちぶれた姿。それが、シーンごとに若返っていくにつれ、どんどん素敵な男性になっていくんです!包容力があり、妻の浮気にも気づかないふりをして大きな心で許すところなんかもう、良い人過ぎて…!きーよさんの安定の素晴らしい歌唱力で、舞台に登場すると、とても安心感がありました。

 

朝夏まなと (ガッシー)
素敵すぎる悪女!!強烈!!色気がすごい!!
いったい何人のオトコを虜にしてきたの!?っていう魅力満載の大女優❤
フランクを堕とすためには手段を選ばず周りの人を引っ掻き回してしまう女性。でも、ある時大女優になるために、すべてを捨てて生まれ変わるという決断をした、っていう努力の人でもありました。実は本当は、フランクの音楽の才能に心底惚れた、純粋な人なんじゃないのかなぁ〜っていうのが、現時点での個人的な見解です(笑)まぁさまガッシーの2幕冒頭のショーシーンは本当に華やかで素敵で、かなりの見どころポイントですっ!

 

ホリプロステージ貸切公演の時のアフタートークショーで、笹本玲奈さんが言っていたのですが「この作品はできれば2回は観てほしい」と。「絶対に1回目に観た時と感じることが違うから」と。

それは私もその通りだな!と思います。

そしてもう1つ、私がおすすめするポイントとしては、パンフレットをしっかり読むこと!

1950年代〜1970年代のアメリカ、という時代設定なので「その時代のこと、よくわからないよー!」と感じてしまうことも多いかと思います。パンフレットには、劇中のシーンの時期に「この頃には何が起こったのか」という時代背景を細かく解説してくれているので、観劇前(観劇後でも良いかも!)に読んでおくと、ストーリーが、ものすごくわかりやすくなります。

ただでさえ逆再生の形式にアタマを使うミュージカルなので、時代背景をある程度わかっておくことは、物語にすっと入っていけるコツなんじゃないかな、と思います。

 

そんなこんなで、私はすっかり作品の魅力に取り憑かれ、超個人的には朝夏ガッシー様の魅力(魔力)に取り憑かれてしまって、チケットのおかわりが止まらない!っていう状態(笑)なのですが、どうか最後の大千穐楽まで、無事に完走できますように!と心から願っています🙏

 

■キャスト

平方元基

ウエンツ瑛士

笹本玲奈

昆夏美

今井清隆

朝夏まなと

岸祐二

上口耕平

渚あき

中別府葵

宮原浩暢

中井智彦

井阪郁巳

家塚敦子

三木麻衣子

森加織

雅原慶

高木裕和

前田武蔵/荒井天吾

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ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」

2021年5月17日ー5月31日 @新国立劇場 中劇場

2021年6月4日ー6月5日   @愛知芸術劇場 大ホール

2021年6月11日ー6月12日(うち、6月12日は公演中止)

 @梅田芸術劇場 メインホール

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ミュージカル「ゴヤーGOYAー」

ミュージカル「ゴヤーGOYAー」

日生劇場

・2021年4月8日(木)ソワレ 初日

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【ストーリー】

封建的なスペイン社会において、破天荒かつ進歩的な考えをもっていたフランシスコ・デ・ゴヤ今井翼)。ひときわ野心の強いゴヤは、保守的なアカデミー会員である義兄バイユー(天宮良)とことごとく対立するが、宮廷画家になるために王妃マリア(キムラ緑子)やその側近のテバ伯爵(山路和弘)に近づき権力を利用するなど、あの手この手で出世を目論んでいた。そんな彼を心配し支えるのは、妻のホセーファ(清水くるみ)や同郷の親友であるサパテール(小西遼生)。だが、その助言には耳を傾けず、ゴヤは自分の信じた道を突き進んでいく・・・。そして写実的なヌードである「裸のマハ」を描いたことで、保守的なスペイン画壇でスキャンダルを巻き起こし、さらに革命軍との接触を画策する宰相ゴドイ(塩田康平)の命により、使者として港町カディスに向かう途中、何者かに毒を盛られ、聴力を失ってしまう・・・・・・。自暴自棄となり絵が描けなくなるゴヤだったが、資産家アルバ公爵夫人(仙名彩世)との再会により、絵を描くことへの衝動を取り戻すきっかけを掴む・・・・・・。(ミュージカル「ゴヤーGOYAー」公式HPより引用)

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ミュージカル「ゴヤGOYAー」は、今回初演のオリジナルミュージカル。舞台演出家・劇作家のG2さんが、世界に通用する日本初のオリジナルミュージカルを作るべく模索していた時に、スペインの画家であるゴヤという人物に出会い、閃きました。原案・脚本・作詞を手掛け、今回は演出を鈴木裕美さんの手に委ね、音楽をミュージカル初挑戦の清塚信也さんにお願いし、8年の年月を経て、今回この日本初オリジナルミュージカルが誕生したのです。

 

幕開けから、ゴヤの世界観。薄気味悪いドロドロした情景が立体的に表現されて、絵画で観るよりも生々しさが倍増。何これ、気持ち悪い!と薄気味悪くゾワゾワしながらも、ゴヤの世界にぐんぐん引き込まれていきました。


私は美術館に行くのも好きなのですが、ゴヤっていう画家には、あまり興味を持って見たことがなくて。・・・あ、「裸のマハ」の絵は見たことあるかも!っていう程度。なので、初っ端からゴヤの世界観に触れて、すごくドキドキしてしまいました。

ゴヤって、いったいどんな人なの?

 

時代は、マリー・アントワネットや、ナポレオンや、ロベスピエールが出てきたりして、私が最近観てるミュージカルの世界と同時期のお話。余談ですが、実はこの日のマチネに、宝塚歌劇団雪組公演「fff〜歓喜に歌え!〜」ベートーヴェンが主役の作品)を観劇したばかりだったのですが、これがまさに同時期のお話で、マチソワ連続でその時代に触れた一日となりました。(しかも、ゴヤベートーヴェンもどちらも、聴力を失ってしまう、というところが共通していて…!)

 

ミュージカル「ゴヤGOYAー」を観終わった時、気づいたら涙が溢れていました。

最初の気味悪さから、野心あふれるゴヤの登場、彼を取り巻く魅力的な人々、スペイン音楽の奥深さ、テンポのよい展開、人間が持っている強欲さ・情熱、それぞれの愛情の表し方、挫折・絶望の感情・・・いろんな感情の波がどんどん迫ってきて、最後には、ゴヤという人間に深く寄り添っている自分に気づき、彼の、絵に対する純粋な思いに、感動の涙が溢れてきて止まりませんでした。

 

 このミュージカル、公演ポスターのビジュアルの印象とは全然違うものでした。

でも、もしかしたら、登場人物の彼らが現代にタイムスリップしてきたら、こんな感じなのかもしれない、という気もしてきます。この公演ポスターのセンスの素晴らしさを、後になってからビリビリと感じて、鳥肌がたちました。このセンス、カッコ良すぎる!!

 

舞台の展開もカッコいいんです。なんと言っても、スペインの音楽、フラメンコ!この素敵さは、ミュージカルではあまり体験したことのない感覚。そして、今井翼さんのフラメンコは、ほんとにもう、期待していて間違いないです!素晴らしかった〜!!!

何の予備知識もなく臨んだ観劇でしたが、この舞台、絵画的でもあるし、かと思えば、ミラーボールが回るショー(笑)があったり、え?大丈夫?って心配しちゃうエロティックな表現があったり…などなど盛りだくさんで、とても刺激的な構成。

なのですが、ベースはゴヤという人物の内面、そして彼の妻や親友との心の対話をしっかりと描写しているので、彼の繊細な心のヒダを感じることができ、最後は思いがけず号泣しちゃいました(ToT)

 

この日は、初日ならではという感じで、客席がぎこちなく(笑)、どこで拍手してよいやら戸惑いのムードもありましたが・・・でも最後のカーテンコールでは、客席は万雷の拍手とともに、感動のオールスタンディングオベーションでした!翼くん、思わず小さくガッツポーズ(^^)v

 

それでは、メインキャストの感想を少し…

 

今井翼フランシスコ・デ・ゴヤ

舞台に登場したその瞬間から、絵を描くということのために純粋にガツガツと邁進していくゴヤそのもの。聴力を失ってからの苦悩の演技は、壊れてしまいそうなくらい儚く、全力で支えてあげたくなる。素晴らしいお芝居と歌とフラメンコダンスによって完璧に「ゴヤ」を表現していて。最後はもうゴヤにしか見えませんでした。完全にゴヤが乗り移っていました。本当に素晴らしかったです。

 

小西遼生マルティン・サパテール)

小西さんは、色気を封印!あの色気ダダ漏れな公演ポスターの雰囲気はほとんど無くて、爽やか好青年の印象。でも、心の奥には沸々と燃える野心を隠してるような…そんなところが、抑圧された色気を感じて、そこがたまらなくセクシーで良かったです。

 

★清水くるみ(ホセーファ・ゴヤ

ゴヤを献身的に支えているんだけれど、自分の意志もしっかり持っていて、地に足のついている女性。でもすごく可愛らしくて、ユーモアもあって、とても魅力的な奥様だな〜って感じさせる。彼女なしではゴヤは生きていけなかったよね、という説得力がすごくありました。

 

山路和弘(テバ伯爵)

悪い人だなぁ〜、嫌なやつだなぁ〜って思いながらも、舞台上の存在感がものすごく大きくて、目が吸い寄せられてしまうお方。ご本人もこの役を楽しんで演じられているそうですが、まさにその楽しんでる感が、客席にも伝わってきました。観終わった後の印象が一番残っているのは、彼かもしれない…!


★仙名彩世(アルバ公爵夫人)

一番ビックリしたのが、このゆきちゃん(仙名さん)の役でした。体当たりの演技!そして迫力!これまでも舞台上の彼女は、迫力はあったし、演技も体当たりだったと思うのですが、今回のこの公爵夫人は、桁違いでした!驚愕レベル!ご自身の殻(そういうものがあるならば、の話ですが)を自ら破ったんじゃないかなぁと感じさせる素晴らしい演技で、完全に1段上のレベルに上がられたのではないかな、と思いました。最高でした!!


★塩田康平(マヌエル・ゴドイ)

とにかく、うまいなぁ〜と思いました。最初出てきた時の若造感と、どんどんのし上がっていく過程での成り上がり感。その違いが本当に素晴らしくて、しかもすごくカッコよくって、私のチェックセンサーがピーンと反応しちゃいました。年上キラーな感じが最高で、マリア・ルイサが入れ込んじゃうのも無理ないよね(笑)って思いました。


天宮良(バイユー)

天宮良さん!われわれ世代には懐かしの、昔いろいろなドラマに引っ張りだこだった、あの天宮良さんですよねっ?と、まず思ってしまったのですが。ミュージカル俳優さんになられていたのですねぇ。ホセーファのお兄さんという役どころで、ゴヤとは対立するものの、妹思いのお兄さんという面もチラチラと出ているのがとても素敵でした。


キムラ緑子(マリア・ルイサ・デ・パルマ

出てきた瞬間、その迫力にびっくり!そして、その面白さ(失礼っ!)に、笑ってしまったのですが、ほんとにキムラさんは掴みが最高ですねっ!キムラ緑子さんといえば、私にとっては、Eテレの「グレーテルのかまど」の「かまど」なんですよね。声だけのご出演ですけど。あ、それはどうでもいいとして…今回、キムラさんのミュージカル女優姿をはじめて拝見して、もうほんと、最高だな!って思いました。ゴドイを手懐けるところ、そしてだんだん彼に相手にされなくなっていくところが、観ているこちらがキュンと切なくなってしまう感じでした。素晴らしかったです。

 

 

このミュージカル、とても奥深いから、何度もリピートしたくなるタイプの作品ですね〜!ちょっとまたチケット探してみようかな〜!

観る人によって、感想がバラバラになりそうなミュージカルだと思いました。そして観るたびに、感じ方も変わっていきそう。だから、また観たいなぁと思っちゃう。そんな魅力がすごくある作品だと思います。

 

これから千秋楽まで、どんどん進化しそうな予感がします!
最後まで、無事に駆け抜けられますように✨

■おもなスタッフ

G2    原案・脚本・作詞
鈴木裕美  演出
清塚信也  作曲・音楽監督

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ミュージカル「ゴヤGOYAー」

2021年4月8日ー4月29日(うち、4月25日-29日は公演中止)

  @日生劇場

2021年5月7日ー5月9日 @御園座

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ミュージカル「ウェイトレス」

ミュージカル「WAITRESS」

日生劇場

・2021年3月21日(日)マチネ おけぴ観劇会+ぴあ貸切公演

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【ストーリー】

アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。

ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。

ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。

診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。

そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。

ミュージカル「ウェイトレス」公式HPより引用)

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今回、待望の日本初演!!
今回の日本初演を迎えるまでに、ミュージカル初心者の私でさえ、ブロードウェイ、ウエストエンドでの公演の評判を耳にしているのだから、これはもう相当すごい作品に違いない!と確信して臨みました☆

期待通り、すっっっごく良かったですっっっ!!!

これ、女性にぜひ観て欲しいミュージカル❤
特に、何かを我慢して日々鬱鬱と暮らしているような女性に観てもらえたら…!
すごく勇気をもらえるし、人生何でもアリなんじゃない⁉️ってパワーもらえます(^^)v

公式ホームページの解説を読むと、これは女性たちが作った女性たちのためのミュージカル、だということがわかりました。

本作は、アメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(2007年)をベースに製作された、ブロードウェイミュージカルです。2016年3月にブロードウェイにて上演が始まると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も大盛況となりました。グラミー賞ノミネート歴を持ち、楽曲を手掛けたサラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集め、そのキュートな世界観が女性の心をわしづかみにし、圧倒的な支持を得ました。

ミュージカル「ウェイトレス」公式HPより引用)

なるほど!だから、女性が観るといいんじゃないかなぁって思ったんですね〜!納得!

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※パンフレットがカワイイ※

今回の日本公演、たくさんの海外スタッフが結集して準備を進めてきたのだそうです。滑り込みで来日できたアメリカの振付補の方や、イギリスから時差があるにも関わらずリモートで稽古に参加されていた演出補の方などなど。舞台稽古も、海の向こうのスタッフたちと画面越しに進めてきたのだそうで、本当に大変なお稽古期間だったということが、日本版演出補の上田一豪さんによって語られていました。

そして、セットや小道具の大半は、ブロードウェイで使用していたオリジナルのものを、日本まで持ってきたのだとか!舞台セットは、ブロードウェイでは電動の機械で動かしていたそうですが、日本ではそれをスタッフやキャストたちが手動で動かしていたと。(注:おけぴ特製パンフレットより)

そんな舞台裏のお話を伺ってから観劇すると、それだけでもう本当に感動してしまいます…!

とにかく舞台セットが超かわいい!!!特に、ザ・アメリカのダイナー!っていうセットがもう最高にカワイイです❤(個人的に、アメリカのダイナー大好き!)

ダイナーの奥の一角で、バンドメンバーのみなさんが演奏していらっしゃって、それも舞台セットの一部として素敵に作用してました。粋だなぁ〜(*゚∀゚)

 

それに加えて、キャストのみなさんが、本当に素晴らしすぎました👏👏👏


中でも高畑充希ちゃんは、最高にハマり役でした!!

びっくりするぐらいの体当たりなお芝居、心の奥にずどんと響く素晴らしい歌!すごかった!素晴らしすぎました!ほんとに!これまでテレビでしか拝見したことなかったのですが、すごくミュージカル向きな女優さんだー!って思いました。

 

渡辺大輔さんのクズ男っぷりが、本当に酷くてハラハラしました(汗)

渡辺の大ちゃんは、本当はものすごく良い人なので…。彼もそういう意味で、かなりの体当たり演技でしたね…!本当に素晴らしい👏👏👏

 

ミュージカル初挑戦だというLiLiCoさん、ちょっと驚愕するぐらい、すっごく良かった!歌も上手いし、演技もバッチリ!頼れる姐御的な役にピッタリでした☆

 

宮澤エマちゃん、ついに初めて舞台を拝見しましたが、彼女、すんばらしいねーーー!

変わり者のオタク女子の役を好演❤すごく可愛かった〜!

 

勝矢さん、初めて拝見しましたが、良い味だしてました☺️

その貫禄から、登場すると舞台が締まる感じ。

 

おばたのお兄さんって、テレビあまり見ない私は、全然知らなくて!

お笑いの方なんですね!それが、いきなりこのミュージカルで観たので、衝撃がスゴイです(笑)!!!この舞台で一番笑いを取っていたし、この日の出演者の誰よりも、観客に愛されてしまった方なのでは?・・・もう、さいこうっ!

 

忘れちゃいけないDr.役の宮野真守さん!

すごくお茶目で素敵な役で、歌も上手いし、お芝居も素敵ですごくハマってました!さすが人気声優さん、声がすごく素敵でルックスも抜群だから、とっても素敵で良かったです👏👏👏

 

佐藤正宏さん、急遽のピンチヒッター登板でしたが、素敵でがんこなじいさんを好演されてました。WAHAHA本舗の方なんですね!あとで知ってびっくりでした(゚∀゚)

 

みなさん、ホント多才だな〜!!本当に最高に素晴らしかったです!!

 

・・・帰りは、なんだかどうしてもパイが食べたくなって(ウェイトレス観た方は共感してくれるはず笑)、いつものアップルパイ(RINGO)を買って帰りましたとさ🍎

 

※本日4月4日からは、博多座公演が開幕!

博多座では劇場内でパイが販売されているとか!羨ましいな〜〜〜〜❤

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ミュージカル「WAITRESS」

2021年3月9日ー3月30日 @日生劇場

2021年4月4日ー4月11日    @博多座

2021年4月15日ー4月19日  @梅田芸術劇場メインホール

2021年4月29日ー5月2日 @御園座

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ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

東京国際フォーラム ホールC

・2021年3月20日(土)ソワレ おけぴ+セディナ合同観劇会

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【ストーリー】

2001年12月7日、80歳の退役軍人サム・キムラのもとに一人の女性が訪ねてきた。

遺言執行人と名乗る彼女は、サムの姉ケイが亡くなり、サムに封筒を遺したことを告げる。
50年間会うことのなかった姉、そして過去の記憶が蘇るー。
日系アメリカ人のキムラ家は、カリフォルニア州サリナスで平和に暮らしていた。

1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。
翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。
日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。
一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ軍との交渉に当たっていた。

ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配られる。
一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。
タツオは不当な強制収容に抵抗し、「No」を貫く。
姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキと共に強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
弟のサミーは家族の反対を跳ね除けて、アメリカへの忠誠を示そうと軍に志願。
恋仲になった看護婦のハナ・キャンベルに家族を託し、日系人で構成された第442部隊の一員として戦場へと赴く。
己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末はー

ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」公式HPより引用)

 

2012年にサンディエゴで初演、2015年にはブロードウェイで上演され、今回2021年、ついに日本初演となった作品。

第二次世界大戦アメリカで、12万人以上もの日系アメリカ人の強制収容をミュージカルにした作品だと、演出のスタフォード・アリマさんが公演プログラムの中で語っています。

戦争モノがキライ、重い話は苦手…なのに、このミュージカルを観ようと思ったのは、メインキャストの方々のお名前をみて。

濱田めぐみさん、海宝直人さん、中河内雅貴さん、小南満佑子さん、今井朋彦さん、渡辺徹さん…と、私がこれまでに、まだ一度も生の舞台作品で拝見したことがないけれど、絶対観たい!とずっと思っている役者の方々ばかり!(上條恒彦さんは、2019年の「ラ・マンチャの男」で拝見したことアリ)

私は、戦争を題材にした作品に触れると、戦争に対する憎悪の念が心の底から湧き上がってきてしまい、「みんな!争いはやめて、仲良く暮らしていこうよ!」っていう平和主義者的な思考が頭の中を支配するのです。

そして、さらに家族が題材だと、ほんとに苦しいというか、それぞれの人物の、お互いを思いやる情のようなものが伝わってきてしまって、心が痛くなります。

この作品は、まさにそのド真ん中をいく作品で、感情的には辛かった・・・。

 

とは言うものの、このミュージカル、観劇できて本当に良かったです!

戦争中の日系アメリカ人の方たちが、こんな不当な扱いを受けていたこと、恥ずかしながら全然知りませんでした。日系一世の世代と、日系二世の世代との意見や考え方の違い、それぞれの辿ってきた経緯を考えれば、それは当然のことだと思いました。家族なのに、戦争のせいで意見相違の立場になってしまい、それこそ一生会えない状態になってしまうなんて、本当に戦争が憎い。実話だからこそ、悲しくてやるせなくて、彼らがかわいそうでとても辛かった。

…なんですけど、彼らの逞しさに救われました。ひどい困難な状況に自分たちが置かれていても、前向きに力強く生きていくチカラ。それは、戦況下でなくとも、現在の状況にも通じるものがあって。人間の底力とか、明るさとか、そんなことに救われる思いがしました。

 

そして、もう最高に素晴らしかったのが、キャストの方々の歌唱!!!濱田めぐみさん、海宝直人さんをはじめとして、出演者の方全員の、歌がほんっっとに素晴らしくうますぎて!!コーラスの厚みもすごくあって、少ない人数ながら、素晴らしいハーモニー!

これだけでも、このミュージカル観て本当に良かった!と思いました。

 

この日、一幕の途中で、地震が発生しました。

舞台上では今井朋彦さんの熱演が続いていて、地震には気づかれていない様子。揺れが大きくなってきて、劇場の天井装置や舞台装置が音を立て始めたので、客席は少しだけザワっとし始めて…舞台上では、スタッフの方が演技中断を告げに来ました。(今井さんはそこではじめて事態に気づかれた様子でした。)

客電がついて、そこから、地震のため上演を中断するという場内アナウンス。揺れがおさまってからは、舞台機構の確認のため、しばらくお待ち下さいとの続報が。その間、客席は騒いだりする様子も一切なく、静かに冷静に待機。中断から20分くらい経過したところで、上演再開のアナウンスが。そして再び客電が消えて、中断したシーンの少し前から上演再開!

そこからは、余震もなく、無事に最後まで上演ができました。

観劇中に地震に遭遇したのは初めてでしたが、キャストのみなさんの凄まじい集中力、そして劇場スタッフの方々の危機管理能力の素晴らしさを目の当たりにしました。それから、自画自賛っぽいけれど、客席もみんなとても冷静で落ち着いていて、誰一人騒ぐこともなく、本当に素晴らしいな〜って思いました。

この経験から、やっぱり劇場空間っていうのは、そこに集うそれぞれのピースが、全部揃ってはじめて完成する、素晴らしいところなんだな〜って、改めて実感しました。

一体感!劇場ってほんと最高!

 

このミュージカル「アリージャンス」は、最後のカーテンコールの一部で撮影OKのコーナーがありました!

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3階席だから、舞台が遠いーーーーー笑

オーケストラの方々も舞台の後方にいらっしゃいました♪(上演中はセットの後ろに隠れていました)

 

アメリカで作られた、戦争中の日系アメリカ人を描いたこのミュージカル作品。それが日本で上演されたこと、本当にいろいろなご苦労があったことが、パンフレットを読んでわかりました。コロナ禍ということもあって、その大変さは想像以上のものだったのではないかと思います。それでもこの作品を届けようとしてくださったこと、その思いをしっかりと受け止めて、じっくり反芻しています。

・・・「忠誠」って、なんだろうなぁ?・・・

観る価値のある、素晴らしいミュージカルでした。

最後は感動で、涙が溢れて止まりませんでした。

日本で上演してくれて、本当にありがとうございました!

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ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」

2021年3月12日ー3月28日 @東京国際フォーラムホールC

2021年4月17日ー4月18日    @愛知県芸術劇場大ホール

2021年4月23日ー4月25日 @梅田芸術劇場メインホール

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・BOOK・『もう、服は買わない』

『もう、服は買わない』

コートニー・カーヴァー 著 / 栗木さつき 訳 

もう、服は買わない

もう、服は買わない

 

少し前にこれを読んでから「洋服買わないチャレンジ!」を始めてみました😊

この本に書いてあるのは、持ってる服やアクセサリーなどを33個まで減らして、それでやりくりする、っていう方法なのですが…!
そんなこと今の私にはぜっっっったいムリなので「まずは買わない!」ってことからスタートしようかと思って☺️

私は自他ともに認める浪費家なのですが(;^_^A、浪費家の習性のまま、ある日突然!ミュージカル沼に落ちてしまったので、ここにきて、節約が急務になりました(笑)
(←まっっっったく自慢できない~(-_-;))

これからは、やりくり上手を目指すぞー!ということで、この本にはちょっとキッカケをもらったような感じです☺️

今のところ、すごくいい感じです♪…そして、浪費も確実に減りました!

いつまで買わずにいられるかなー⁉楽しみ!