劇場通い、ときどき読書

〜ミュージカルとライブと本と〜

「ローズのジレンマ」

ローズのジレンマ

@シアタークリエ

・2021年2月11日(木・祝)マチネ

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【ストーリー】

ローズ(大地真央)はかつて著名な作家として名を馳せていたが、5年前に最愛の恋人であり自身も人気作家であったウォルシュ(別所哲也)を亡くして以来、新作を書くことができず、破産の危機に陥っていた。助手のアーリーン(神田沙也加)は、贅沢な生活を顧みずに、負債だけが増えていくローズの経済状況を見かねて、必死にローズに新作を書かせようとするが、ローズは毎晩のように、彼女にしか見えないウォルシュの亡霊と過ごしていた。

ある日ウォルシュは、彼の未完成の小説「メキシカン・スタンドオフ」を若手作家クランシー(村井良大)と組んで仕上げ、印税を稼ぐようローズに提案する。なぜウォルシュがクランシーを推薦したかわからないローズと、売れない作家である自分がなぜ選ばれたかがわからないクランシー。二人の共同作業はうまくいくはずがなかった。

ところが、ローズの預かり知らぬところでクランシーとアーリーンはお互いに惹かれ合っていた。後日、再びローズの家に現れたクランシーは、思わぬ発想でアーリーンを驚かせる。
そして、アーリーンはローズにある告白をする――。

「ローズのジレンマ」公式HPより引用)

 

 

この作品、出演者はたった4名(大地真央さん、神田沙也加さん、村井良大さん、別所哲也さん)での、ミュージカル!…ではなく(笑)ストレートプレイで、ブロードウェイの喜劇王ニール・サイモンが作、小山ゆうなさんが翻訳・演出となっております。

 

キャストの4名は、全員ミュージカル界でご活躍の実力派俳優たち!

私は個人的に、私生活でも仲が良いということで知られる大地真央さんと神田沙也加さんお二人の共演ということで、とても気になっていた作品なので、観に行くことができてとても嬉しかったです。

 

1幕はとにかく楽しいんです★
ずっとクスクス笑いがとまりませんっ!
2幕は一転、心の奥深いところの扉をトントンされるような、少しホロリとさせられるような、人生について、死について、いろいろ考えさせられる内容のストーリーとなっていました。

本編終了後には、4人で歌う、ちょっとしたショーもあって、私の「歌が聴きたい欲」もほどよく満たされて、満足でした。

 

この作品は、ニール・サイモンの晩年の作品だそうで、彼の人生観や死生観が入っているような気がしました。私が最近立て続けに観た、彼の他の作品(おかしな二人23階の笑い)と比べると、下品な笑い(^^;)がとても少なくて、人間同士の関係性がすごく素敵にあたたかく描かれていて、私は好きだな〜って素直に思いました❤

舞台のセットが、ローズ(大地真央さん)のお部屋になっているんですけど、1幕ではそのお部屋中にカラフルで素敵なお花がたっくさん生けられていて、それがすごーく可愛くて!そして、ローズの衣装もとても華やかでかわいくって、それを観ているだけでテンションが上がっちゃいます!

期待していた通り、大地真央さんと神田沙也加ちゃんのお芝居の息がピッタリすぎて、役柄の関係性がものすごくリアルに伝わってきました!←ネタバレ避けるため変な言い方になってます^^;

別所哲也さんも、村井良大さんも、とにかくみなさんのお芝居の掛け合いが、すっっっごく素敵でした〜★

観終わって、心がとてもあったかくなるのを感じました❤

観てよかったです!楽しくてかわいくてあったかい作品でした♪

迷っている方がいたら、ぜひ観に行って欲しいなぁ〜と思う作品です!

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「ローズのジレンマ」

2021年2月6日ー2月25日 @シアタークリエ

2021年2月27日ー3月1日   @新歌舞伎座

2021年3月3日   @刈谷市総合文化センター アイリス

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