劇場通い、ときどき読書

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ミュージカル「ファンタスティックス」

ミュージカル「ファンタスティックス」

2022/10/25(tue) 13:00

@シアタークリエ

【ストーリー】

隣同士に住んでいる若いマット(岡宮来夢)とルイーザ(豊原江理佳)は、恋人同士。ルイーザの父・ベロミー(今拓哉)とマットの父・ハックルビー(斎藤司)が仲を引き裂こうと築いた壁越しに、二人は日々語らい、将来を誓い合っている。そこへ現れたのは、怪しげな流れ者のエル・ガヨ(愛月ひかる)、老俳優のヘンリー(青山達三)、旅芸人のモーティマー(山根良顕)。彼らの秘密の企みによって、幸せだったはずの二人の関係は少しずつ変化していって……

これは、誰もが経験する、恋と、人生の、ほろ苦い物語。

ミュージカル「ファンタスティックス」公式HPより引用)

劇場の中に一歩足を踏み入れた瞬間、「なにこれ、かわいい!」と思わず声が出てしまいました🎪舞台と客席の装飾が、とーっても可愛くて❤️サーカス小屋に迷い込んだような気分で、ワクワクが高まりました🙌

舞台の中心部分には、円形の手回しの小舞台がありました。手作りの「盆」*1という感じかな☺️

そして、それを中心に、ピアノ、ベース、ドラム、ハープ(ミュージカルでハープが使われることにビックリ!!)の楽器たちが、ゆるーい感じの間隔で配置されていて。

そのほか舞台上には、植物とか、木を模したポールとか、お洋服とか木箱とか…なにやら可愛らしいものたちが、いろいろ置いてあって、まるでおもちゃ箱のよう。
これから始まる舞台の世界に、期待が高まります!!

※終演後、撮影OK📷タイムにて撮影

ミュージカル「ファンタスティックス」は、1960年にオフブロードウェイで「The Fantastics」として初演されました。2002年まで42年もの間オフブロードウェイで上演を続け、アメリカにおけるミュージカル最長連続上演を記録しているそう!1992年には、長年の上演に対しトニー名誉表彰を受賞したそうです。

日本では、1967年に、東宝創立35周年記念東宝ミュージカル特別公演として菊田一夫さんが製作を手掛け、芸術座で日本初演されました。それから55年を経て、上田一豪さんの新演出により、今回シアタークリエで上演されることとなったのです。

 

このミュージカルは、とてもファンタジックな感じで、劇中劇のようなものがあったり、どこからどこまでがアドリブなのか、よくわからないような、ゆるーい感じのお芝居が繰り広がったり。文章にすると、なんだかとても説明しづらいのですが、世界観に身を委ねるのが、この作品を楽しむための正解なんじゃないかなぁと思いました。

 

さてさて、キャストのみなさんにつきまして!

★今回初めての単独主演、岡宮来夢くん

昨年の「王家の紋章」で歌とお芝居がとても上手くて、忘れられない印象を残していた来夢くん。

dietteryoko.hatenablog.jp

やっぱり本当に歌が上手いし、お芝居もすごく素敵!丸メガネとかしちゃって、ウブな青年役が、可愛すぎました💓

★豊原江理佳ちゃん

昨年の「ゆびさきと恋々」を観て、なんて歌とお芝居が上手い子なんだろう!と思っていました。

dietteryoko.hatenablog.jp

今回もやはり、歌もお芝居も安定の上手さで、し・か・も!!めちゃくちゃ可愛いいいい💕男子はみんな好きになっちゃう系な、可愛い女の子役が、とってもよく似合ってました💓

今拓哉さん

本当に素敵な優しいパパ✨
前回の「天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト」では、カーティスを演られていた方だなんて思えないほど、優しくて可愛いパパでした💕

斎藤司さん

お芝居も歌も上手いんだけど、お客さんと交信(?)するのも上手いなーって感心しました😆✨お客さんを惹きつける力が、すごいんです✨私は何度も目が合って、そして目が離せなくなりました😆お笑い芸人さんの底力を見た気がしました。

★植田崇幸さん

「黙者」という、一言も発しない役でした。なのに、とても存在感があって、忘れられない印象強さがありました✨素晴らしい👏👏👏

★青山達三さん

もう、なんか面白すぎて、お芝居なのか、ハプニングなのか、アドリブなのか、全然わからなくて🤣🤣すごい役者さんだ‼️って思いました😊しかも、カワイイ💓

山根良顕さん、アンガールズの山根さん😳
今回、この作品が初舞台なんだって✨
言われてみれば、ちょっとぎこちない感じもしたけど、それがお芝居なのか、なんなのか、よくわからないままでした😆でも、ずっと楽しそうに演じられてて、こちらまでニコニコ☺️

★愛月ひかるさん、愛ちゃん

宝塚を退団してから、はじめての本格的な舞台へのご出演🎉そしてなんと、男役😳‼️
かーっこよかったぁ❤️
男役の色気丸出しのハット使いとか、江理佳ちゃんとの身長差萌えとか、来夢くんとの超絶カッコイイ剣闘とか…😍
愛ちゃんファンの方は、絶対にこれ、観てください‼️‼️
きゅんきゅんが止まりませんでしたーーー💓

 

生演奏の音楽も素敵だし、みんなが歌が上手いのでとーっても耳福だし💕

若い二人の恋物語を中心に、不思議な夢の世界に入り込んだような、でもなんだか心があたたかくなる、とても素敵なミュージカルでした✨

11月14日の千穐楽まで、無事に駆け抜けられますように!

日比谷シャンテにあったフォトスポット📷

 

■キャスト■
マット 岡宮来夢
ルイーザ 豊原江理佳
ベロミー(ルイーザの父) 今拓哉
ハックルビー(マットの父) 斎藤司トレンディエンジェル
ミュート(黙者) 植田崇幸
ヘンリー 青山達三
モーティマー 山根良顕アンガールズ
エル・ガヨ 愛月ひかる
アンダースタディ 丹宗立峰 

■バンド■
江草啓太 pf
西嶋徹 Bass
田辺和弘 Bass
赤迫翔太 Drums&Per
SANAE Harp

■翻訳・訳詞・演出■
上田一豪

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ミュージカル「ファンタスティックス」

2022年10月23日ー11月14日 @シアタークリエ

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★チケット・スケジュール情報

www.tohostage.com

*1:「盆」とは、劇場の床を円形に切り抜き、その丸い部分がくるくる回る舞台のことです。
廻り舞台・回り舞台・回転舞台などとも言い、「盆」というのは、本来この回る部分のことを指す言葉です。大きな劇場ではこの盆の上を三分割し、舞台転換をスムーズにしたりします。つまり、客席に面した部分でお芝居が進行している間に、盆の裏側で、次の場のセットを組み立てたりしているのです。盆を回すのは、今でこそ電動ですが、昔は手作業でした。※「舞台・演劇用語」より抜粋