ミュージカル「ローマの休日」（朝夏・平方・藤森ver）

ミュージカル「ローマの休日」

＠帝国劇場

・2020年10月5日（月）マチネ

・2020年10月7日（水）ソワレ

✳︎Wキャストメンバー✳︎

アン王女：朝夏まなと

ジョー：平方元基

アーヴィング：藤森慎吾

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待ちに待った、ミュージカル「ローマの休日」を、同じキャストの組み合わせで２回観てきました！

偶然にもこの作品が、帝国劇場の自粛後通常公演復活第１号となったそうです。

劇場の再スタートの門出を飾るにふさわしい、明るく爽やかで、心があたたかくなる素敵なミュージカルでした✨

ローマの休日といえば、オードリー・ヘプバーン主演の1953年公開の映画が、あまりにも有名ですよね。

多くの人が見たことがあり、ストーリーを知っているという映画ですが、これを日本で初めてミュージカル版を東宝が制作（1998年＠青山劇場）、主演は大地真央さんと、山口祐一郎さんでした。2000年には、帝国劇場で2ヶ月公演が行われて、大ヒット！

この、ミュージカル「ローマの休日」を皮切りに、東宝は日本発のオリジナル・ミュージカルを続々と発表していったのです。（※参考※東宝HP）

2000年の帝国劇場公演以来、20年ぶりとなる今年、日本発のオリジナルミュージカル「ローマの休日」が新しいキャストを迎えて再演されることになったというわけです！

「2020年10月上演決定！」というお知らせが発表されたのが、2020年1月24日でした。

まだ世の中がこんなに変化するなんて、誰もが想像もしていなかった頃ですね。

それからどんどん事態が変わっていき、次々と劇場が閉鎖され、のちに自粛期間と呼ばれる時期を過ごすことになりました。

自粛期間には、予定されていたミュージカルや演劇や音楽ライブなどが、すべて中止となり、多くの人が悔しさ、悲しさ、辛さ、やり場のない怒り・・・を味わうことになったのはご存知の通りです。

そんな時期を乗り越え、徐々にあちこちで劇場に灯が少しずつともりはじめました。

帝国劇場でも、少しずつ公演が行われるようになってきて、、、

ついに！以前から予定していたミュージカル作品を、通常通りに上演することになったのが、この「ローマの休日」となったのです！！！

・・・考えただけでもう涙が溢れてきてしまう、この奇跡に今、心から感謝の気持ちでいっぱいです！・・・本当によかった・・・（泣）

さて、ミュージカル版「ローマの休日」です！

映画版を丁寧に再現していて、それでいてミュージカルの醍醐味である、歌・ダンス・舞台セット・オーケストラによる生演奏！・・・が存分に盛り込まれていて、ミュージカルを初めて観るっていう方にも、すごくオススメ！

とてもわかりやすいストーリーなので、すぐにその世界観に入り込むことができます。まるで、モノクロの映画の世界の中から、カラフルで生き生きとした世界へ、登場人物みんながそのまま飛び出してきた！っていう感じ。老若男女、みんなが楽しめるミュージカルだと思いました。

☆朝夏アン王女

とにかく美しい！神々しくて麗しくて！

舞台に存在している姿が、まるでオードリー・ヘプバーン。

ローマの街に飛び出してからは、とにかく可愛い可愛い！

これ、惚れない男はいないでしょ！っていう感じ☺︎

初めての恋を経験し、このまま駆け落ちしてしまいたい！っていう気持ちが絶対に湧いてきていると思うのに、自分の置かれている立場と責任を全うすることを強く決意し、恋を諦めて腹を括るまでの心の変化が、見ていてとても切なくて、涙を誘いました・・・

全編を通して、大きな瞳を素敵に生かした繊細なお芝居と、声色の変化によって、アン王女の心情の変化をとても上手く表現していて、本当に見事だなぁ〜と思いました。

☆平方ジョー

最初は、不本意な勤務地（本当はアメリカに帰りたい）であるローマで、なんだか投げやりで、とてもやさぐれているんだけれど、アン王女と出会って、最初はスクープ記事狙いだったものの、彼女のピュアさ、愛情深さに、どんどん惹かれていって・・・❤︎

やんちゃな若者男子が、とっても頼もしい青年になっていく、っていう変化が、すっごく素敵で泣かされました（ ; ; ）

特に最後のシーン、一人で涙を堪えて去るところは、その表情がもう本当に切なくて切なくて・・・

女子はみんなキュンとしちゃうよね・・・！

☆藤森アーヴィング

オリラジの藤森くんがミュージカル？！って、キャスト発表された時には、ちょっとびっくりして、大丈夫？って思っていたのですが・・・

いやいや、大丈夫？なんて、何言っちゃってるんだ！とその時の自分に言いたい！

歌も上手いし、踊りもいい感じ！

掛け合いのお芝居は、テンポが良くって間合いが素晴らしい！！

さすがだと思いました！

アーヴィング、めちゃくちゃいい味出してました！！！

物語の中の、スパイス的な存在感を放っていて、本当に素晴らしかったです！

白熱の演技すぎて、怪我しちゃうんじゃないかってちょっと心配になるほど。

ミュージカル、すごく合ってると思うので、これからもどんどんやって欲しいな！

キャストのみなさんが、全員本当に素敵で・・・♡

特にアンサンブルのみなさんが、イタリア語でお芝居をするシーンがとても多くて、まるでローマに来ているかのような臨場感でした♪

そして船上パーティーの乱闘シーン（笑）の迫力がものすごくて！

みなさんあちこちで同時にご活躍され（暴れ）まくっているので、本当に目が足りない！！！！

一人何役もされていて、本当にみなさん素晴らしかったです✨

舞台セットも圧巻でした！

王女が宮殿を抜け出してローマの街に行くまでの舞台転換が、もうほんとに素晴らし過ぎて！

帝国劇場ならではの盆をフルに使って、躍動感があって、ワクワクドキドキしました！すごすぎました！！
映画のシーンを舞台で表現するのって、本当に神業だなぁと思いました☺︎
あとは、プロジェクションマッピングを上手に使った、ベスパの二人乗りのシーンも、臨場感に溢れていて最高でした＼(^^)／

そしてそして、なんと言っても、生オーケストラの素晴らしさたるや！

オーケストラが大好きな私は、やっぱりミュージカルには生オーケストラが最高！と思っているので、オーバーチュアでオケの演奏が始まった時には、なんだかものすごく感動したし、泣きそうになりました。

キャストの方々の歌い出しとオケの入りがピタッと合うところとか、もう悶絶感動モノ！

やっぱり生のオーケストラは本当に最高です！！！

…そういえば…今まで忘れていたのですが・・・

感染予防対策しながらのミュージカル、ということで「これまでのミュージカルとは、だいぶ勝手が違ってきている」というお話を、ローマの休日開幕前（9月17日）で、お稽古が佳境に入っているであろう時期に開催された、My Story－素敵な仲間たち－のブラッドレー会（メインキャスト：山口祐一郎、ゲスト：加藤和樹・平方元基）の時に聞いていました。

お芝居では、対面の至近距離でセリフを言ってはいけない、という制約が生じた。そのため、表現方法が、今までの方法とは大きく変わってくる。どう表現すれば、不自然ではなく役の感情がお客様に伝わるか・・・日々のお稽古でみんなで試行錯誤して、一生懸命新しい表現方法を模索している。

というような内容のお話でした。

もしかしたら、何か今までのミュージカルとは違った感じの印象を受けるのかな？と思っていました。

ところが実際に観劇してみたら、そんなことはすっかり忘れてしまってました！

つまり、何の違和感も感じなかったのです。

（唯一、キスシーンだけは「あ♡宝塚方式だ♡」って思いましたが☺︎）

これって、すごいことだなぁと今、改めて思いました。

観客に何の違和感も感じさせない、自然なお芝居がちゃんと実現されていた、っていうことが証明されたんだと思います。

それに気づいて、いま再び感動してしまいました・・・(T . T)

・・・なんかもう、いろいろ書きたいことが溢れすぎてしまい、まとまらないのでこのくらいにしておきたいと思います笑

とにかく言いたいことは・・・

本当に素晴らしいミュージカルでした！