2021年5月〜6月のほぼ同時期に、2種類の「ロミオとジュリエット」のミュージカルを観劇したので、両方を比べてみることにしました!
■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ・東宝・梅田芸術劇場]合同主催公演)※写真左
■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)※写真右
では、観た順番に。まずはこちら!
■ ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)
@東京宝塚劇場
・2021年5月16日(日)ソワレ A日程
【公演解説〜作品紹介〜】
Roméo & Juliette
Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC
D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE
原作/ウィリアム・シェイクスピア 作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池 修一郎 演出/稲葉 太地
ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を、ジェラール・プレスギュルヴィック氏が新たにミュージカル化した本作品は、潤色・演出:小池修一郎により、2010年に星組で日本初上演。素晴らしい楽曲と美しいラブストーリーが絶賛を博し、2011年から2013年にかけ、雪組、月組、そして星組と重ねた再演も高評価を得るなど、再演の呼び声が高い人気作となりました。
2021年、満を持して星組での上演が決定。2013年の新人公演でロミオ役を演じ、鮮烈な印象を残した礼真琴が、2021年、星組トップスターとして再びロミオ役に挑みます。世界で最も知られている儚くも美しい究極の愛の物語を、どうぞお楽しみください。
(三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』公式HPより引用)
【観劇直後の感想】
念願の宝塚のロミオとジュリエット!
ずっと観たことがなくて、昔の雪組公演版をお友達に借りて予習して臨みました。
今の星組にぴっっったりの作品だと実感!!
礼真琴さんのロミオと舞空瞳さんのジュリエットがもう本当にピッタリだし、その他のみなさん(雑すぎる表現💦)が、本当に全員素晴らしくて!
楽曲が素晴らしいのに加えて、トップコンビがこれまた歌うまさんすぎて耳福だし、メロディーがずっと耳に残る、中毒性のある曲たち♪
あとは団結力っていうのかな、星組のパワーがすごくて!
この困難な状況を、みんなで乗り越えて頑張ってるためか、結束力がより強く感じられて…!
客席にお客さんが入って、思いきり拍手することができる有り難みを、今日はひしひしと感じていました(T_T)
舞台上のみなさんが、愛おしそうに客席を見回している姿を見て、今後一切、彼女たちに無観客での公演はさせたくないな…と心から思いました。
続きましては、こちら!
■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ・東宝・梅田芸術劇場]合同主催公演)
@TBS赤坂ACTシアター
・2021年6月6日(日)マチネ
*本日のキャスト*
ロミオ: 甲斐翔真
ジュリエット: 天翔愛
ベンヴォーリオ :前田公輝
マーキューシオ: 新里宏太
ティボルト: 立石俊樹
死: 堀内將平
キャピュレット夫人:春野寿美礼
乳母:原田薫
ロレンス神父:石井一孝
モンタギュー卿:宮川浩
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:兼崎健太郎
ヴェローナ大公:岡幸二郎
キャピュレット卿:松村雄基
他
*スタッフ*
原作ウィリアム・シェイクスピア
作ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽監督太田健(宝塚歌劇団)
振付KAORIalive AKIHITO/小㞍健太
他
【ストーリー】
モンタギュー家とキャピュレット家が代々憎しみ合い、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ。
治まらない両家の争いに苦悩した大公は「今後、争いごとを起こした者を処する」と言い渡す。
大人たちの確執とは無縁の両家の子供達、ロミオとジュリエット。ふたりはそれぞれ未来の大恋愛を夢見ている。
ある日、キャピュレット家ではひとり娘のジュリエットに、大富豪パリス伯爵を求婚者として紹介しようと舞踏会を開催。
そこへ、モンタギュー家のひとり息子ロミオが友人のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。
その舞踏会で、ロミオとジュリエットは運命的な出会いをはたし、一目惚れの恋に落ちた。
舞踏会にモンタギュー家の侵入者がいることに気付いたティボルト(ジュリエットの従兄弟)の介入で、お互いが敵対する家の者だと知り、ショックを受ける。
しかし気持ちをおさえきれないふたりは、密かにジュリエットの部屋のバルコニーで永遠の愛を誓い合う。
ふたりの強い気持ちに心打たれたロレンス神父は、この結婚が憎みあう両家の和解に繋がるかもしれないと考え、密かにふたりの結婚式を執り行う。
しかし、そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。ロミオは仲裁に入るが、親友のマーキューシオがティボルトに刺され、親友の死を目の当たりにしたロミオは逆上し、ティボルトを殺してしまう。
真昼の街中で起きた惨劇は、瞬く間に人々に知れ渡り、ロミオはヴェローナから永久追放されるがジュリエットの乳母の計らいで、夜が明けるまでのつかの間の時間、結婚初夜を過ごすことができる。ひばりが鳴くころジュリエットに別れを告げ、ロミオはヴェローナを後にマントヴァへ向かう。
ふたりの結婚の事実を知ったキャピュレット卿は、ジュリエットとパリス伯爵をすぐに結婚させてしまおうと企て、その事を知ったジュリエットは、ロレンス神父に救いを求めに行く。打ちひしがれるジュリエットをみかねたロレンス神父は、仮死状態になる薬をジュリエットに渡し、眠りから覚める前にロミオを霊廟に向かわせるという策略を企てる。しかし、神父からの計画の知らせはロミオの元には届かなかった…。
親友のベンヴォーリオから、ジュリエットの死を聞かされたロミオは、ジュリエットの居るヴェローナへと急ぐ。
愛する人の横たわる姿を目の前に苦悩するロミオ。ロミオはジュリエットに最後の愛を告げ、死の世界での再会を約束し、毒薬を飲んで自ら命を絶つ。仮死状態から目覚めたジュリエットの隣には、冷たくなったロミオが横たわる。息絶えたロミオを目撃したジュリエットもまた、彼なしでは生きていきえないと自らの命を絶つのだった。
冷たくなったふたりを前に事の結末を信じられない、ロレンス神父。
両家の対立が招いた悲劇。罪びととなってしまった両家の人々は、死の世界で結ばれたふたりを前に、争いの「醜さ・むなしさ」を知る。両家の人々は永い争いに終止符を打ち、手と手を取り合う。
ふたりの真実の愛は、固く閉ざされていた両家の人々の心を動かしたのだ……。
(ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」公式HPより引用)
【観劇直後の感想】
なんだかエネルギッシュで若さのパワーに溢れていてみんな一生懸命で、すごく良かった〜!
そして、さらに最高なのが大人チーム!!彼らの存在なくして、今回のこの素晴らしい舞台上のハーモニーは生まれなかったんじゃないかな。
カンパニー全体に、若さと円熟さが共存してて、それがさらに相乗効果でより深まっていていい感じに熟成されていて…!
本当に最高でした‼️
まさかの最後に、ぶわっと心動かされて、思わず泣いちゃいましたからね(T_T)自分でもびっくりでした。
印象に残ったキャストの方について少し書きますね!
甲斐翔真くん、彼の歌もお芝居もルックスも本当に好きだなぁ〜♥️
RENT、マリー・アントワネットと続けて観てきて、今回のロミジュリはまたすっごく良かったです!本当に素敵なロミオでした!!
天翔愛ちゃん、初舞台とのことでしたが、とても初々しくて可愛らしくて、そしてお歌が上手で、すごく良かったです♥️みんなが守ってあげたくなるジュリエットで、まさにこの役にぴったり!これからもっともっと活躍されていくんじゃないかな〜。期待の新人女優さんだと思いました!
岡幸二郎さん、ほんともう、さいっこうな大公でした!
存在感がハンパない‼️先日のグリブラの生配信で裏話をいろいろ聞いていたので、それを思い出して思わずニヤニヤしながら観ちゃいましたが、とにかく圧巻でした!!
石井一孝さんの神父さま!カズさんを観るとどうしても汗かきエディ!(シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを)って思ってしまうけど、ユーモアたっぷりで素敵な神父様でした☺️お歌も変わらず素晴らしくて耳福〜♡
春野寿美礼さんのキャピュレット夫人❤今日はこの方に泣かされたと言っても過言ではありませんでした!最後のね、ジュリエットを想う母心に涙腺崩壊でしたよ…(T_T)心を鷲掴みにされちゃいました…!そして素晴らしい歌声も健在でした…(^^)
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ということで、ここからは両作品を比べてみましょう!
【共通点】
☆原作、作、潤色・演出が、同じ
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
☆楽曲が同じ
全部が全く同じかどうかは実は自信がないですが、ほぼ同じ曲が使われていたと思います。
【違う点】
☆時代背景
・宝塚歌劇verーおそらく14世紀ごろのイタリアの都市ヴェローナ
・4社合同verー近未来のイタリアの都市ヴェローナ
☆概念としての「死」や「愛」のダンサーの登場
・宝塚歌劇verー「死」そして「愛」の両方のダンサーが登場する
・4社合同verー「死」のダンサーのみが登場する
☆ジュリエットのおうち
・宝塚歌劇verーいわゆるあの石造りの立派なバルコニーのあるお城っぽいおうち
・4社合同verーコンクリートと鉄でできたジャングルジムのようなマンション?で、アスレチックのように登り降りすることができるバルコニーがあるおうち
☆連絡手段
・宝塚歌劇verー人が人を遣いにやったりして人力で伝達
・4社合同verー基本的に携帯電話やメールを使っているけれど、ジュリエットはまだ16歳で携帯電話を持たせてもらえないため、乳母を遣いにやったりして人力で伝達している(…家の電話はないのかなぁ?)
【宝塚歌劇verと4社合同verの違い(超個人的主観)】
・宝塚歌劇verー「死」と「愛」の概念が登場する、ファンタジー感溢れる世界で、最後二人はあの世で結ばれたのね!と実感できる構成になっている。
・4社合同verー「死」しか登場しないということで、より現実的な感じがして、そしてなんだか生々しい感じがして(リアル男性が演じてるからかな?)青春群像劇感が強い構成になっている。
いかがでしたでしょうか?
どちらも1回ずつしか観劇しておらず、初見のみの観劇回での比較でしたので、あまり深く考察できていないのですが、それでもなんとなくの雰囲気が伝わっていたら嬉しいです♪
〜観てみたいな!と思われた方は、ぜひこちらをどうぞ!〜
■ミュージカル「ロミオとジュリエット」(宝塚歌劇団星組公演)
www.tca-pictures.net
■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(4社[TBS・ホリプロ・東宝・梅田芸術劇場]合同主催公演)
チケット情報
2021年5月21日ー6月13日 @TBS赤坂ACTシアター
2021年7月3日ー7月11日 @梅田芸術劇場メインホール
2021年7月17日ー7月18日 @愛知県芸術劇場大ホール