劇場通い、ときどき読書

〜ミュージカルとライブと本と〜

ミュージカル「BARNUM 」(Wキャスト:Bチームver)

 ミュージカル「BARNUM」

東京芸術劇場プレイハウス

・2021年3月14日(日)ソワレ

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dietteryoko.hatenablog.jp

先日のWキャスト(Aチーム)バージョンに引き続き、今回は(Bチーム)バージョンを観劇🎪

■キャスト■

フィニアス・テイラー・バーナム:加藤和樹

チャイリー・バーナム:朝夏まなと

トム・サム/リングマスター/ジェームス・A・ベイリー:矢田悠祐

ジェニー・リンド:フランク莉奈(wキャスト)

エイモス・スカダー/ハンバート・モリッシー原嘉孝(wキャスト)

ジョイス・ヘス/ブルースシンガー:中尾ミエ

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 初日が開幕して約1週間が経ちました。このミュージカル、深化(進化)がものすごいです!!!

バーナム夫妻のあうんの呼吸っぷりが更に深まっていて、その仲良しぶりに、観ているこちらがニヤニヤ(マスクしててよかったぁ〜)

だからこそ、消えるようにチャイリーがいなくなってしまうシーンは、テイラーが可哀想で可哀想で…涙ナミダ(T . T)

そして、ジャグリングのみなさまの上達っぷりが素晴らしすぎるっ!みなさん、朝も休憩時間も、わずかな時間でも欠かさず練習されているんだと聞いて、本当にその成果がちゃんと、バッチリ、出ていましたっ!!!魅せる技が光りまくりでしたぁっ!ほんと素晴らしいっ!!!

これ、きっと千穐楽までに、もっと上達しちゃうに違いないですね…\(◎o◎)/

 

さて、初日のブログでは語れなかった、加藤さんと朝夏さん以外のメインキャストのみなさまについての感想をここで…_φ(・_・

■矢田悠祐さん

なんといっても、三役を演じられているので、加藤さんに次ぐ出番の多さ!ずっと出てる?あれ、また出てきた?…というくらい、本当に大活躍!そして矢田くんは、ものすごーく華がありますね〜♪舞台上では、とにかくずっと楽しそうだし、歌もセリフもすごく聴きやすくて、ハッキリした明るい爽やかさ。ダンスも上手だし、これはもうみんなファンになっちゃうよね!矢田くんは、この作品の大事な肝を握っている役割だなぁと思ったし、その役割を完全に果たしてる。素晴らしい〜!

■綿引さやかさん(Aチーム)

とにかく歌がすんばらしいっ!!!オペラ歌手の役ですが、本当にもうオペラ歌手そのもので、聴いていてうっとりです♪もう一曲くらい多く歌って欲しいなぁ〜なんて思いました。そして、すごくキュート❤テイラーが浮気しちゃうのも無理はないかも…!って思いました。(でも、浮気はダメ!絶対!)

■フランク莉奈さん(Bチーム)

美しいスウェーデンのオペラ歌手!少し近寄りがたい雰囲気も手伝って美女感がすごい!そして歌もすっごく上手!!ジェニー・リンドそのものだ!って思いました。素晴らしかった〜❤そうそう、テイラーに英語を教えてもらうシーンでは、アドリブ力がすごくって、面白すぎて、ついゲラゲラ笑ってしまいましたよ〜!(声出さないで笑うの、ムズカシイよぉー^^;)

■内海啓貴さん(Aチーム)

歌もうまいし、ダンスも上手!それに、なんだかすごくカワイイ〜!テイラーに振り回されている感が、すごくリアルで、実際もそんな関係性なのでは?と思わせるナチュラルさでした。初めて拝見したのですが、真面目でかわいくて、年上キラーキャラなのでは?って思っちゃいました笑

原嘉孝さん(Bチーム)

魅せ方がすごく上手な人!さすがジャニーズの方だなぁって思いました。舞台に出てくると、視線を全部持っていかれちゃう魅力があります。歌もうまいし、お芝居も、コミカルな演技も素晴らしくて、すごくいいな〜と思いました!エイモスを演じている時、テイラーとバディー感がすごくあって、それを観るのもなんだか楽しかったです♪

中尾ミエさん

160歳のおばあさん、さいっこうにキュートで大好きーーーー!!!!特にね、ダンスしてみよっか〜♪って言ってテイラーと一緒に踊るシーン、もうね、キュンキュンです❤そして、ブルースシンガー役は、とってもス・テ・キ♪もっとずっと歌ってて〜!って思いました。サーカス団員で歌い踊るシーンも可愛くて大好き❤ほんと、全部が愛おしいーーーって思う方でしたぁ!

 

 上演回数を重ねていくにしたがって、どんどんどんどん進化して、作品に深みが増し続けている、このミュージカル「BARNUM」は、何度も何度も観たくなる、不思議な魅力に溢れたミュージカルです♪

このミュージカルで描かれている、P.T.バーナムという興行師の半生は、妻チャイリーとの深い愛情で紡がれた絆が中心軸になって、形成されているんですよね。物語の土台が「愛」そのものなんです。だから、観るとすごくあったかい幸せな気持ちになるし、すごく感動するし、元気や勇気をもらえるんです。

観てよかった〜!って、絶対に思える、素敵なミュージカルですよ…❤

 

■スタッフ■

翻訳・訳詞:高橋亜子

演出:荻田浩一

音楽監督荻野清子

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ミュージカル「BARNUM」

2021年3月6日ー3月23日 @東京芸術劇場プレイハウス

2021年3月26日ー3月28日  @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

2021年4月2日        @相模女子大学グリーンホール

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宝塚歌劇団雪組:「f f f~歓喜に歌え!~」・「シルクロード~盗賊と宝石~」

宝塚歌劇団雪組

ミュージカル・シンフォニア「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~

レビュー・アラベスク「シルクロード~盗賊と宝石~」

東京宝塚劇場

・2021年3月13日(土)マチネf:id:dietteryoko:20210315232205j:image

本公演は、現在の雪組トップコンビ、男役トップスター:望海風斗(のぞみふうと)さんとトップ娘役:真彩希帆(まあやきほ)さんの退団公演です。
大人気のお二人なので、チケットは本当に入手困難となっています。
そんな状況の中、ありがたくも奇跡的にチケットが当選したので、観に行くことができました!

 

「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのお話。失恋や孤独や失聴などの様々な困難に見舞われながらも、ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲「第九」を作り上げるまでの道のりを、架空の謎の女を登場させることにより、神秘的かつリアリティをもって表現。そんなベートーヴェンと、ナポレオン、ゲーテ、という誰もがよく知る伝説の男たちのフランス革命後の混沌のヨーロッパでの新しい物語。

 

ベートーヴェンといえば、昨年末に観劇した感動のこちらもベートーヴェンのお話でした。

dietteryoko.hatenablog.jp

ストーリーや展開に、少し理解するのが難しいところもあるけれど、ベートーヴェンの生き様と、望海さん&真彩さんの宝塚人生の生き様がリンクして見えてしまって、なんだかものすごくジーンとして感動してしまいました(ToT)

 

シルクロード~盗賊と宝石~」は、エキゾチックで華やかなショー☆
雪組のみなさんが、とても楽しそうにのびのびとパフォーマンスしていらっしゃるのを見て、心からとても幸せな気持ちになりました♡

 

全編を通じて、望海風斗さんの歌声は本当に素晴らしかった!!望海さんの歌の上手さ・素晴らしさについては、宝塚ファンならば誰もがよく知るところ。そんな彼女の素晴らしい歌声が魂の歌声のごとく劇場中にびんびんに響き渡り、劇場全体を包み込んでいました。

劇場が「聖堂」になっていました✨自分がその空間にいられることが、本当に幸せでした❤

そして真彩希帆さんの歌✨
彼女も歌が素晴らしいのですが、特に望海さんと歌うときには、極限まで相手に寄り添った歌い方をされていて、なんかもう本当に感動しました(ToT)
今までもおふたりの歌を聴いてきたけれど、こんなにも息がピッタリな歌い方、聴いたことない!って思いました。まさに、これはおふたりの集大成の舞台だなぁと(ToT)

 

退団公演というのは、退団者のみなさんがキラッキラに輝いていて、本当にすごいものなんだな…っていうことを、改めて思いました。
退団公演っていうもの自体、宝塚ならではですし、宝塚にしか出せない貴重な宝物のような時間なんだと思います。そんな唯一無二の素晴らしい舞台を観させてもらえて、本当に感無量でした!!

ああ、本当に素晴らしかった。
宝塚って、やっぱりいいな❤

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宝塚歌劇団雪組公演

ミュージカル・シンフォニア「fff -フォルティッシッシモ-」~歓喜に歌え!~

レビュー・アラベスクシルクロード~盗賊と宝石~」

2021年1月1日ー2月8日  @宝塚大劇場

2021年2月26日ー4月11日 @東京宝塚劇場

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ミュージカル「GHOST 」

ミュージカル「GHOST」

@シアタークリエ

・2021年3月7日(日)マチネ

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 【ストーリー】

温厚で誠実な銀行員のサム(浦井健治)は、芸術家である最愛の恋人モリー(咲妃みゆ/桜井玲香)と幸せな日々を送っていた。ある夜、外出先から家路を辿る道中にモリーは「あなたと結婚したい」と打ち明ける。これまで避けていた突然の結婚の話題に戸惑いを隠せないサム。「愛してる?」と問いかけてもいつも曖昧にしか答えてくれないサムに、モリーは「なぜきちんと言葉にして伝えてくれないの?」と、不安な気持ちをぶつける。

その時、暗がりから一人の暴漢が襲いかかり、サムと揉み合いになる。動転し狼狽するモリーの悲鳴が響き渡るなか、一発の銃声が夜の路地を引き裂いた。男を追走するも取り逃してしまったサムがモリーの元へ戻ると、そこには彼の名前を呼び続け縋り泣くモリーと、血だまりに沈む自分の姿があった。

 (ミュージカル「GHOST」公式HPより引用)

 

むかしむかし、まだ若かりし頃、たしかデートかなにかの時に、映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を観た記憶!・・・あぁ、懐かしいなぁ〜(トオイメ)
昔すぎて、どんなストーリーだったか、あんまり覚えてないんですが…^^;

その懐かしの映画「ゴースト」を原作にしたミュージカルが上演されるというニュースが!2018年に日本初演、そして2021年の今回は、その待望の再演です\(^o^)/

…ということで、どうしても観たくて行ってきました〜(^^)

サム役に浦井健治さん、モリー役はダブルキャストで、この回は咲妃みゆさん、カール役に水田航生さん、オダメイ役に森公美子さん、そのほか実力派のアンサンブルの皆様!という、超豪華なキャスト陣です!

 

たしかこのお話、主人公の男性が亡くなっちゃって、それでゴーストになって恋人と再会するストーリーだったよね・・・と曖昧な記憶ながら思い出し、なので、すごく切なくてしんみりしたミュージカルなのかなぁ〜と思っていたのですが・・・意外や意外、
めちゃくちゃ笑えました…!!
モリクミさんの存在が、最高にすばらしく良かったです!笑いの神様でもついてるんじゃないかっていうくらい(≧∇≦)浦井くんとの掛け合いが、漫才みたいでしたから☻

といっても、ずっと笑いっぱなしというわけでは全然なくて。
ゆうみちゃん(咲妃さん)は、すっごくカワイイんだけど芯がしっかりした気の強い女の子をナチュラルに好演されていたし、浦井くんは本当に自然にサムでした!自然すぎて、やっぱり上手いな〜ってつくづく思いました。
水田くんは、カールっていう難しめの二重人格的な役をすごくうまく演じてた!カールを見てて、なんかすごくむかついちゃったもん(笑)
そしてアンサンブルのみなさまっ!!特に私が印象に残ったのが地下鉄にいるゴースト役の西川大貴さん。ラップ(歌のほう)がほんっとに素晴らしくて、ラップ現象(心霊現象のほう)をリアルに観ている感じでほんと最高でした!

 

映像が原作の世界観を舞台で表現するのって、なかなか大変だろうと思うのですが、このミュージカル、すごく自然に、あの映画の世界観になっていました。
音楽もとっても素敵だし、あのメロディーが流れてきた時には涙がぽろり…(´;ω;`)

笑って泣いてキュンキュンして…って、観ている間ずっと感情が忙しいのですが、終演後には「あ〜、素敵なミュージカルだった〜❤」って胸がいっぱい。

あの映画をオンタイムで観ていた方々に、ぜひぜひ観てほしいミュージカルだな〜と思いました。
あの頃の感情が、ちょっとだけよみがえってきますよ…♡

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ミュージカル「GHOST」

2021年3月5日ー3月23日 @シアタークリエ

2021年4月4日       @愛知県芸術劇場大ホール

2021年4月9日ー4月11日 @新歌舞伎座

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ミュージカル「BARNUM 」(Wキャスト:Aチームver)

 ミュージカル「BARNUM」

東京芸術劇場プレイハウス

・2021年3月6日(土)ソワレ 東京公演初日

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【ストーリー】

バーナムの興行師としての人生は、「ジョイス・ヘス」という女性を”世界最高齢の160歳“として売り出すことから始まる。彼の誇大な広告や作り話によって、見世物の興行は成功をおさめるが、妻のチャイリーは人々をだますような仕事ではなく、社会的に尊敬されるような安定した職に就くことを望んでいた。しかし、見世物こそが自分の世界に彩りを与えてくれるのだと考えているバーナムは、博物館を経営したり、世界で最も小さい男「トム・サム将軍」といった話題性のある見世物を手掛けることによってますます有名になっていく。
その後スウェーデン人のオペラ歌手であるジェニー・リンドと契約した彼は、すっかり彼女に熱中し、チャイリーを置いて彼女とともにツアーへと旅立つ。公演は大成功となり、ジェニーとの距離も縮まる中、バーナムはふと愛する妻が共にいない生活への虚しさを感じ、ジェニーのそばを離れる。チャイリーの元に戻った彼は、時計工場で働いたり、ついには市長に選ばれたりと、彼女が望む通りの安定した生活を送ることになるが、そんな生活にも突如終わりが訪れ…
バーナムは再び、自らの才能をショーの世界で生かそうと決意するのだった…。

ミュージカル「BARNUM」公式HPより引用)

■キャスト■

フィニアス・テイラー・バーナム:加藤和樹

チャイリー・バーナム:朝夏まなと

トム・サム/リングマスター/ジェームス・A・ベイリー:矢田悠祐

ジェニー・リンド:綿引さやか(wキャスト)

エイモス・スカダー/ハンバート・モリッシー内海啓貴(wキャスト)

ジョイス・ヘス/ブルースシンガー:中尾ミエ

 

1980年初演のブロードウェイ・オリジナルミュージカル「BARNUM」。今回の上演は、日本初演であり、そして今日がその初日です。

バーナム(P.T.バーナム)、といえば、2017年の映画「グレイテスト・ショーマン」 でその名を知った方も多いのではないでしょうか。

このミュージカルのストーリーは映画版とは違っていて、バーナムの半生を、バーナムと妻チャイリー(実際の名はチャリティ)との夫婦愛を中心に描いたものとなっています。

といっても、やはり興行師バーナムの人生には、サーカスシーンは欠かせない重要な要素となっていますので、映像を駆使しての演出や、キャストの方々の歌やダンス、そしてジャグリングなどの華麗な技の数々によって、サーカスの雰囲気を充分に表現されている作品になっていました。

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開場して、劇場に一歩足を踏み入れたときのワクワク感といったらすごかった!まるでサーカス小屋の中に来たような舞台セットが、その高揚感を盛り上げます。

どんな素敵なショーを魅せてくれるんだろう?って、開演前はどの劇場でもわくわくドキドキするものですが、この会場では、劇場(東京芸術劇場プレイハウス)のコンパクトさも相まって、さらにいっそうわくわくドキドキしてしまいました!期待高まる!!

 幕が上がってからは、見るところが多くて舞台に釘付けです。

 

バーナム役の加藤和樹さんは、ずっと舞台でしゃべって歌って踊って息つく間もないほど!それが、バーナムという人の熱さや、ずる賢さや、天真爛漫さを上手く表現しているように思いました。

チャイリー役の朝夏まなとさんは、ご本人がインタビューで語っているように、堅実な思考を持つ、地に足のついたおばちゃん!っていう女性を愛情いっぱいに表現していて、それでいてとってもキュートなので、バーナムが甘えちゃうのも無理ないよなぁ〜って思わせるような素敵な奥様でした。

加藤和樹さんと朝夏まなとさんは、前回のミュージカル「ローマの休日」から引き続きのコンビということもあって、お芝居の息がぴったりすぎて、本当の夫婦のよう!

だからこそ、この物語にリアリティがあって、すごく説得力のあるストーリー展開になっていると思いました。

 

そしてこのミュージカルの魅力は、素敵な楽曲たち。

この観劇の予習のために、ブロードウェイ版のCDを繰り返し聴いていたのですが、今日の日本版BARNUMも同じ楽曲が使われていたので、予習成功!の気分でした(^^)v 

Barnum

Barnum

 

この楽曲たちの日本語訳の歌詞が、本当に素晴らしくて!

高橋亜子さん訳の、日本語の歌詞がとても美しくて、そして、キャストのみなさんもすごく歌いやすそうだったので、一曲一曲の歌が、心に深く入ってきました。

翻訳のチカラってすごいんだなぁと実感しました。本当に素晴らしかったです。

(日本語版のサントラCD出してほしいなぁ…★)

 

このミュージカルの見どころは、歌とダンス、そしてショー!

キャストの方が誘導してくれて、観客が手拍子できちゃうシーンもあるのですが、一体感でわくわくするし、全員でのショーは、歌声のハーモニーの重厚さにも感動するし、ダンスシーンは本当に楽しいし、ジャグリングなどのサーカス的な技があちこちで披露されているので、もうどこを見てよいやら、目が舞台上をウロウロしてしまって「目が足りなーーーーい!!」と叫びたくなる忙しさ笑。一度観ただけだと、かなり見逃してしまっているところも多いはずなので(汗)、リピートして観たくなるタイプのミュージカルですね、これは(^O^)

(あとね、元宝塚トップスターのカッコいいレビューショーの再来か!っていうシーンがありますからね❤これはもう痺れますね❤)

 

世界三大サーカスのひとつである「木下サーカス」がこの作品に特別協力をしているということで、ジャグリングの指導には石田純一(PerformerAi)さん、映像にフィリップ・エマールさんがご出演されていて、彼らによって、この作品にサーカスの要素を、嘘じゃないものとして存在させることができたのではないかな、と思いました。

※先週、予習のために(…われながら、なんて熱心なの!笑)横浜で開催していた木下大サーカスを観に行ってきたのですが、そのサーカスを観ている時のワクワク感や、観客の盛り上がり感が、このミュージカルを観ていて同じようなものを感じたので、サーカス小屋の臨場感がバッチリ表現されてる!と思ったのでした。雰囲気の再現度、素晴らしいなぁ〜。

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 初日を観劇した感想をまとめると・・・

ミュージカル「BARNUM」、見どころがたくさんで、舞台上のみなさんが全員魅力的で、目が足りなくて忙しいのですが、全編を通じて、予想以上に笑うところが多くって、マスクの中はずっと笑顔★

二幕では、時の流れに切なくなったり、思わずホロリとさせられたり(っていうか、まんまと号泣)するのですが、最後はフィナーレっぽくテンションが上った状態で幕が降りるので、ああ、素敵なショーを観たなぁ〜!という感覚。

今のこの時代、このご時世だからこそ、心にじんわりあたたかく染みてくるミュージカルだな、と思いました。

エンターテインメントのチカラは、無限だな!って実感。

この作品から、キャストのみなさんから、大きなパワーと無限のチカラをいただいて、心があったかくなって帰途につく、そんな素敵な時間でした。

ぜひたくさんの人に観てほしい!って思う素晴らしいミュージカル。最近元気ないな…っていう方に特にオススメしたいです。パワーもらえます☆

※東京公演は、開演1時間前より当日券の販売をしているそうです♪

musical-barnum.jp

 

■スタッフ■

翻訳・訳詞:高橋亜子

演出:荻田浩一

音楽監督荻野清子

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ミュージカル「BARNUM」

2021年3月6日ー3月23日 @東京芸術劇場プレイハウス

2021年3月26日ー3月28日  @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

2021年4月2日        @相模女子大学グリーンホール

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「ローズのジレンマ」

ローズのジレンマ

@シアタークリエ

・2021年2月11日(木・祝)マチネ

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【ストーリー】

ローズ(大地真央)はかつて著名な作家として名を馳せていたが、5年前に最愛の恋人であり自身も人気作家であったウォルシュ(別所哲也)を亡くして以来、新作を書くことができず、破産の危機に陥っていた。助手のアーリーン(神田沙也加)は、贅沢な生活を顧みずに、負債だけが増えていくローズの経済状況を見かねて、必死にローズに新作を書かせようとするが、ローズは毎晩のように、彼女にしか見えないウォルシュの亡霊と過ごしていた。

ある日ウォルシュは、彼の未完成の小説「メキシカン・スタンドオフ」を若手作家クランシー(村井良大)と組んで仕上げ、印税を稼ぐようローズに提案する。なぜウォルシュがクランシーを推薦したかわからないローズと、売れない作家である自分がなぜ選ばれたかがわからないクランシー。二人の共同作業はうまくいくはずがなかった。

ところが、ローズの預かり知らぬところでクランシーとアーリーンはお互いに惹かれ合っていた。後日、再びローズの家に現れたクランシーは、思わぬ発想でアーリーンを驚かせる。
そして、アーリーンはローズにある告白をする――。

「ローズのジレンマ」公式HPより引用)

 

 

この作品、出演者はたった4名(大地真央さん、神田沙也加さん、村井良大さん、別所哲也さん)での、ミュージカル!…ではなく(笑)ストレートプレイで、ブロードウェイの喜劇王ニール・サイモンが作、小山ゆうなさんが翻訳・演出となっております。

 

キャストの4名は、全員ミュージカル界でご活躍の実力派俳優たち!

私は個人的に、私生活でも仲が良いということで知られる大地真央さんと神田沙也加さんお二人の共演ということで、とても気になっていた作品なので、観に行くことができてとても嬉しかったです。

 

1幕はとにかく楽しいんです★
ずっとクスクス笑いがとまりませんっ!
2幕は一転、心の奥深いところの扉をトントンされるような、少しホロリとさせられるような、人生について、死について、いろいろ考えさせられる内容のストーリーとなっていました。

本編終了後には、4人で歌う、ちょっとしたショーもあって、私の「歌が聴きたい欲」もほどよく満たされて、満足でした。

 

この作品は、ニール・サイモンの晩年の作品だそうで、彼の人生観や死生観が入っているような気がしました。私が最近立て続けに観た、彼の他の作品(おかしな二人23階の笑い)と比べると、下品な笑い(^^;)がとても少なくて、人間同士の関係性がすごく素敵にあたたかく描かれていて、私は好きだな〜って素直に思いました❤

舞台のセットが、ローズ(大地真央さん)のお部屋になっているんですけど、1幕ではそのお部屋中にカラフルで素敵なお花がたっくさん生けられていて、それがすごーく可愛くて!そして、ローズの衣装もとても華やかでかわいくって、それを観ているだけでテンションが上がっちゃいます!

期待していた通り、大地真央さんと神田沙也加ちゃんのお芝居の息がピッタリすぎて、役柄の関係性がものすごくリアルに伝わってきました!←ネタバレ避けるため変な言い方になってます^^;

別所哲也さんも、村井良大さんも、とにかくみなさんのお芝居の掛け合いが、すっっっごく素敵でした〜★

観終わって、心がとてもあったかくなるのを感じました❤

観てよかったです!楽しくてかわいくてあったかい作品でした♪

迷っている方がいたら、ぜひ観に行って欲しいなぁ〜と思う作品です!

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「ローズのジレンマ」

2021年2月6日ー2月25日 @シアタークリエ

2021年2月27日ー3月1日   @新歌舞伎座

2021年3月3日   @刈谷市総合文化センター アイリス

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ミュージカル「マリー・アントワネット」

ミュージカル「マリー・アントワネット」

東急シアターオーブ

・2021年2月2日(火)ソワレ

・2021年2月8日(月)ソワレ

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(☆キャスティングボード☆写真左:2021年2月2日夜、写真右:2021年2月8日夜)

*w-cast*

★2月2日夜:花總まりソニン・甲斐翔真・小野田龍之介・上山竜治

★2月8日夜:笹本玲奈ソニン・田代万里生・ 上原理生  ・上山竜治

【ストーリー】

18世紀、フランス。国王ルイ16世(原田優一)統治の下、飢えと貧困に苦しむ民衆を尻目に王妃のマリー・アントワネット花總まり笹本玲奈)を筆頭とする上流階級の貴族たちは豪奢な生活を満喫していた。

パレ・ロワイヤルで開催された豪華な舞踏会で、圧倒的な美しさを誇るマリーは愛人のスウェーデン貴族・フェルセン伯爵(田代万里生/甲斐翔真)とつかの間の逢瀬を楽しむ。夢のような舞踏会の途中、突然飛び出した貧しい娘・マルグリット・アルノーソニン/昆 夏美)は民衆の悲惨な暮らしについて訴え、救いの手を求めるが、返ってきたのは嘲笑だけだった。マルグリットは貧しい人々に目もむけず、自分たちのことしか考えない貴族たちに憤りを覚え、やがて貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命への道を歩み始める。

マリーはヘアドレッサーのレオナール(駒田 一)、衣裳デザイナーのローズ・ベルタン(彩吹真央)を抱え込み、最先端のファッションの追及に余念がない。が、宝石商のべメールから無数のダイヤモンドが散りばめられた高価な首飾りを売り込まれるも、国家予算が逼迫する中、さすがにその申し出は断らざるを得なかった。

同じ頃、国王夫妻を失脚させようと企むオルレアン公(上原理生/小野田龍之介)は王妃に関する嘘のスキャンダルを流す。マリーがべメールの持っている首飾りを欲しがっていたことに目をつけたオルレアン公の権謀術数によって、かの有名な「首飾り事件」が起こり、その波紋は広がり続け王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、国王夫妻には、革命への警告も耳に届かなかった。やがて革命の波はベルサイユにまで押し寄せ、国王一家は囚われの身となる。マルグリットは王妃を監視するため王妃の身の回りの世話をすることになる。敵対関係にあったマリーとマルグリットだったが、やがてお互いの真実の姿を見出してゆく。フェルセンは愛するマリーと国王一家を救うために脱出計画を立てるものの失敗し、一家はパリに幽閉されてしまう。

やがてルイ16世はギロチンで処刑され、最後まで王妃の傍にいた友人・ランバル公爵夫人(彩乃かなみ)も暴徒に襲われて命を落とす。マリーは公正さに欠ける公開裁判にかけられ、刑場の露と消える。今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリットは、地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上痛めつけられている等身大の王妃を間近で見て、真の正義とは何か、この世界を変えるために必要なものは何か、自分に問いかけるのであった…。

ミュージカル「マリー・アントワネット」公式HPより引用)

2006年に日本初演、その12年後の2018年に再演。そして2021年の今年が再再演!

2018年の時、ほんの少しだけミュージカルに興味を持ち始めた頃だったこともあり、このミュージカルの評判を聞いて、ちょっと観てみたいな!っていう思いを抱いたことを、懐かしく思い出しました。というわけで、今回は絶対に観に行こうと決めていた作品だったので、満を持しての観劇です!!

あまりにも有名な実在の人物である、王妃マリー・アントワネットと、架空のキャラクターである、物乞いの少女、マルグリット・アルノーという、同じイニシャル「MA」を持つ二人の女性の人生の物語。

重い話だということはわかっていたので、少し覚悟はしていたけれど、描き方がとても綺麗で華やかで、ロマンスもとても素敵で、あまり暗い気持ちにはならずに観ることができました。
むしろ1幕は、女子はきっとみんな好きだよねー!の世界観✨キラキラした華やかな美しい世界に、とても惹きつけられました✨
2幕は…運命の残酷さに、心がギュッとなってしまい、涙がポロポロ(ToT)
でも、なぜか見終わった後は、パワーが充電されたような、元気な気持ちになったような、不思議な感覚になりました!

 

この、ミュージカル「マリー・アントワネット」ですけれども、音楽がですね、とてもとても素晴らしいのです!!!終わった後も、ずっと耳に残る、普段の生活の中でも思わず口ずさんでしまう♪っていう、メロディーラインがとても綺麗で、印象的な楽曲ばかりなんですっ!

曲の感じや雰囲気が、私が好きなミュージカル「エリザベート」に似てる気がするな、と思ったのですが、調べたら、作曲者がどちらも同じ、シルヴェスター・リーヴァイさんでした。納得でしたっ!リーヴァイさんは、この他にも、「モーツァルト!」「レベッカ」「レディ・ベス」「王家の紋章」など、たくさんミュージカルの楽曲を手がけられていて、どの作品も全部観たくなってしまいました〜(^.^)

 

オーケストラの指揮が、大好きな塩ちゃんこと、塩田明弘さん❤️
オーケストラピットの中まで見える、劇場の最後方!の席だったので、指揮の様子がバッチリ見えて、すごく得した気分!そして、今回のオケメンバーに、以前から存じ上げているフルート奏者の方が参加されているっていうのも、個人的にはものすごく胸アツなんです♡ミュージカルでのオーケストラの生演奏って、本当に素敵なんですよね❤ 

 

それでですね、キャストのみなさんが、本当に本当に素晴らしかったのです!!!

 一人一人について、熱く語りたいところなのですが、長くなりそうでキリがない&Wキャストでまだ観てない方もいる(昆夏美さん・川口竜也さん)ので、ここではやめておきます…汗

 

とにかく本当に素晴らしくて圧巻の舞台でした👏👏👏

また観たい!観に行きます!!
2回しかチケット取ってなかったのですが、もう完全にこの作品の素晴らしさにハマってしまったので、思わずおかわりチケット入手しちゃいました!ダブルキャスト全員観たい!っていうのもあったので(^^)v

 

あぁ、大満足でしたぁーーー❤️

千穐楽まで、全公演無事に駆け抜けられますように✨

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ミュージカル「マリー・アントワネット

2021年1月28日ー2月21日 @東急シアターオーブ

2021年3月2日ー3月11日   @梅田芸術劇場メインホール

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ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」

ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」

東京国際フォーラムホールC

・2021年2月7日(日)マチネ

「ポーの一族」の画像検索結果

【ストーリー】

イギリスの片田舎―森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、館に住む老ハンナに拾われ育てられる。老ハンナたちポーの一族は、永遠の時を生きる「バンパネラ」の一族であった。正体を見破った村人に取り囲まれた時、ポーの一族を率いる大老ポーは、存続の危機を救うためエドガーを無理矢理仲間に加えてしまう。こうしてエドガーは、妹メリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として長い時を生きることとなる。
時は流れ、4人は新興の港町ブラックプールに姿を現す。男爵とシーラは、港町で診療所を開く医師、ジャン・クリフォードを仲間にしようと目論む。そこでエドガーは、町一番の名家、トワイライト家の跡取りアランと宿命的な出会いを果たすのだった・・・。(ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」公式HPより引用)

 

宝塚歌劇団花組トップスター、明日海りおさん主演の退団後初の外部ミュージカル!
彼女は、宝塚時代にも同じ演目、同じ役を演じたっていうこともあって、とっても注目度の高い公演になったんじゃないかな〜と思います☺️

ポーの一族、私は宝塚の作品も観てないし、大阪公演の配信も観てないし、原作の漫画も読んでないし…という、予習や事前準備をまったくしない状態で臨みました!←いつも同じこと言ってます笑

今回、かなりのチケット難だったので、観るのは諦めようと思っていたのですが、10年来の優しいお友達がチケットを取ってくれて…❤
もともとは、ミュージカルファン繋がりの関係ではなかったけれど、時を経て、お互いミュージカルにハマるようになって、こうして同じミュージカルを一緒に観劇できることが、とっても嬉しくってテンションあがっちゃいました!

ミュージカルって、人と人との関係を繋ぐ架け橋にもなるんだな❤ 

 

出演者が本当に豪華でっ…☆明日海りおさん(エドガー・ポーツネル)、夢咲ねねさん(シーラ・ポーツネル男爵夫人)、綺咲愛里さん(メリーベル)、純矢ちとせさん(レイチェル)、そして 、レジェンド涼風真世さま(老ハンナ/ブラヴァツキー)!その他アンサンブルキャストにも宝塚OGがたくさんっ!宝塚OG以外の女性メインキャストは、能條愛未さん(ジェイン)ただ一人という、メインキャストに宝塚OGが多いこともあり、宝塚の世界に男性が入ったような感じで、少し不思議な感じがしました☺️

全編を通して、ファンタジーワールド全開っ!キラッキラ!!
ただただ本当に美しくて…✨
ストーリーがどうのこうのというよりも、ただただ美しすぎる世界観に、心の底から魅了されまくりでしたぁ〜❤

素晴らしかったーーー✨✨✨

男性陣がまた素敵でして… ♡千葉雄大くん(アラン・トワイライト)が可愛すぎてキュンキュンしたし、福井晶一さん(大老ポー/オルコット大佐)さすがの歌声と存在感はこの作品をギュッと引き締めていたし、中村橋之助さん(ジャン・クリフォード)は恋多き色男を素敵に演じていらしたし、小西遼生さん(フランク・ポーツネル男爵)素敵すぎてかっこよすぎて…まんまとファンになりました笑💕

しばし現実を忘れて、異次元の世界にワープした感覚でした。
ファンタジーなミュージカル作品、あまり観たことなかったのでとても新鮮で、こういうのもいいな〜❤️って素直に思いました(^^)v

今度は、宝塚版を観てみたくなりました♪

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ミュージカル・ゴシック「ポーの一族

2021年1月11日ー1月26日 大阪公演@梅田芸術劇場メインホール

2021年2月3日ー2月17日 東京公演@東京国際フォーラム ホールC

2021年2月23日ー2月28日 名古屋公演@御園座

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

日生劇場

・2021年2月6日(土)ソワレ 東京公演初日

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【ストーリー】

1905年―帝政ロシアの時代、アナテフカという寒村で酪農業を営むお人好しで働き者のテヴィエ(市村正親)は、信心深くて、楽天家で、25年連れ添っている妻のゴールデ(鳳 蘭)には頭が上がらないが、5人の娘たちを可愛がり、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。

長女のツァイテル(凰稀かなめ)、次女のホーデル(唯月ふうか)、三女のチャヴァ(屋比久知奈)、年頃の娘たちの今の最大の関心事は、自分たちの結婚について。今日もイエンテ(荒井洸子)が、ツァイテルに縁談を持ってきている。娘たちは気もそぞろ。娘たちにとっても、姉さんが早く結婚を決めてくれないと、自分たちに順番が回ってこないからだ。だが一方、ユダヤの厳格な戒律と“しきたり”に倣い、両親の祝福が無ければ結婚は許されない。

そんなある日、金持ちで肉屋のラザール(ブラザートム)からツァイテルを後妻に迎えたいと申し出を受けたテヴィエは、酔った勢いでついつい結婚に同意してしまう。長女の結婚相手が見つかったことで妻のゴールデも大いに喜んだが、当のツァイテル本人には仕立屋のモーテル(上口耕平)という相思相愛の存在があった。ツァイテルとモーテルの熱意に心を動かされたテヴィエは、ついに若い二人の結婚に同意する。が、結婚の許しを同時に二つも出してしまったテヴィエ、ゴールデやラザールに何と切り出せば良いのやら…。(ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」公式HPより引用)

何度も再演され続けている、歴史あるミュージカル!
私はミュージカル初心者ということもあり、観るのは今回が初めてです!
昨年夏の帝劇コンサート で、出演者全員で歌った曲が、このミュージカルの楽曲だと知ってから、俄然この作品が観たくなり、勇んで(笑)取ったチケットが、今回の公演の初日でラッキー!でした。

主演は市村正親さん。
昨年秋の日生劇場 で、ミュージカル「生きる」を観してからというもの、私は市村さんのファンになってしまったのです♡

dietteryoko.hatenablog.jp


そして、奥様役には、鳳蘭さん。
通いまくったミュージカル「天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜」 で、大好きになった素敵な女優さん❤️

www.tohostage.com

そして同じく「天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜」で好きになった屋比久知奈ちゃんもご出演だし、「生きる」 で素敵だった唯月ふうかちゃんもご出演!生の舞台で拝見するのは初めてだけど、観てみたかった元宝塚の凰稀かなめさんも!・・・という、豪華キャストでとても楽しみだったし、期待通り、とっても素晴らしかったです♪

ストーリーは、人種差別、宗教、ジェンダー…ということをものすごく考えさせられるものでした。内容は重いものですが、市村テヴィエと鳳ゴールデのご夫婦が、とてもユーモラスに、あったかく演じてくださっていたこともあり、くすくす笑いも結構あって、明るい気持ちで観ることができました♡

そして、姉妹たちが可愛くて可愛くて❤
幼い少女だった彼女たちが、どんどん自分の意思をハッキリ出して、あらゆる困難にも屈せずに、好きな男性のところに突き進んでいくところが、とてもとても眩しくて輝いていて、素敵だな〜って思いました♡

私の心に一番強く残ったのは、怒りの感情でした。こんなに素朴で慎ましい暮らしを一生懸命に生きてる家族や村人みんなが、散り散りに引き裂かれてしまうことへの怒り。理不尽なことに対する、やり場のない怒り。
そんな理不尽な状況の中でも、彼らは前向きで、健気で本当に逞しい…(ToT)
いつかきっと、みんなで再会して笑顔で楽しい日々を過ごせるますように、と思わず願わずにはいられない、感動のラストシーンでした。

不思議なことに、観た後には、心がほかほかあったかくなるような感覚が残りました。この作品を通じて、テヴィエたちの、強さ、逞しさ、ユーモア精神、愛情を深く感じることができたからだと思います。

味わい深い、とても素敵なミュージカルでした✨
何度も何度も再演され続けてる理由が、よくわかりました。

 

日生劇場公演は、3月1日まで!その後は、名古屋・川越公演があります。
歴史ある素晴らしいレジェンドミュージカル、たくさんの人に観てほしいな〜って思います❤

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き

2021年2月6日ー3月1日 @日生劇場

2021年3月5日ー3月7日 @愛知県芸術劇場大ホール

2021年3月12日ー3月14日 @ウェスタ川越大ホール

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ミュージカル「パレード」

ミュージカル「パレード」

東京芸術劇場プレイハウス

・2021年1月31日(日)マチネ 東京公演千穐楽

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ミュージカル「パレード」

【ストーリー】

物語の舞台は、1913年アメリカ南部の中心、ジョージア州アトランタ南北戦争終結から半世紀が過ぎても、南軍戦没者追悼記念日には、南軍の生き残りの老兵が誇り高い表情でパレードに参加し、南部の自由のために戦った男たちの誇りと南部の優位を歌いあげる。そんな土地で13歳の白人少女の強姦殺人事件が起こる。容疑者として逮捕されたのはニューヨークから来たユダヤ人のレオ・フランク。実直なユダヤ人で少女が働いていた鉛筆工場の工場長だった。彼は無実にも関わらず様々な思惑や権力により、犯人に仕立て上げられていく。そんな彼の無実を信じ、疑いを晴らすために動いたのは妻のルシールだけだった。白人、黒人、ユダヤ人、知事、検察、マスコミ、群衆・・・・それぞれの立場と思惑が交差する中、人種間の妬みが事態を思わぬ方向へと導いていく・・・・。(ミュージカル「パレード」公式HPより引用)

 

重い話はとても苦手なので、最初観るつもりはなかったのですが、SNSに流れてくる評判を見ていたら、居ても立っても居られなくなり、急いでチケットを探してギリギリ東京千穐楽公演を観ることができました。


不協和音の音楽が、素晴らしく成立していることにまず驚きました。オーケストラのみなさん、あんな難曲をきっちりと演奏できるなんて、本当に凄すぎます!そして、それを歌いこなしているキャストの方々の、歌声のパワーの素晴らしさといったら!

心が痛くなるほどの重い話ではあるものの、ストーリー展開の緻密さ、巧みさにただただ心奪われてしまい・・・覚悟していたほどは泣きませんでした。覚悟していたからこそ、大号泣せずにすんだのかもしれません。とはいえ、未来優希さんの娘を亡くした悲しみの歌のシーン、堀内敬子さんと石丸幹二さんのピクニックのシーン、そこでは涙腺崩壊しちゃいました(T_T)

 

感想を述べるのが難しいな…と思う、この観劇後感。
難しいのですが、でも、ただ言えることは、本当に素晴らしい作品だった!観ることができて本当に良かった!ということ。そして、また観たい!おかわりしたい!と強く思いました。でも、東京はこれが千穐楽公演。今回は地方には行けないので、残念。

パンフレットによると、この作品は2017年に日本初演として上演された作品でしたが、今回2021年の再演にあたり、初演の時と解釈を新たに練り直して再構築して作ってこられたそうです。

私はこの日の観劇がまったくの初見だったので、初演と比べることはできませんが、演出の森新太郎さんが目指された方向に、見事に完成されていたんじゃないかなぁと感じました。

 

ああ、素晴らしいミュージカルでした!

これは後からずっとジワジワくると思います。感動!とかの言葉だと、陳腐に感じられてしまうほど、なんと言ってよいかわからず、複雑な思いが胸中をぐるぐるしちゃってますが、とにかく!観られてよかった!素晴らしかった!!!

最後のカーテンコールでは、客席の拍手も全然鳴り止まなかったし、石丸さんのご挨拶では、彼ははっきりとおっしゃらなかったけれど、この日を迎えるまでに乗り越えてきたであろう数々の苦難のことが想像できてしまい…そして、その石丸さんのご挨拶の時のキャストのみなさんの表情を見ていたら…堪えきれず、ここでも涙腺崩壊してしまいました・・・(号泣)


東京公演千穐楽、本当におめでとうございました!

地方公演も、最後まで無事に駆け抜けられますように🙏

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ミュージカル「パレード」

2021年1月17日ー1月31日 東京公演  @東京芸術劇場プレイハウス

2021年2月4日ー2月8日   大阪公演  @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

2021年2月13日ー2月14日   名古屋公演 @愛知県芸術劇場大ホール

2021年2月20日ー2月21日  富山公演   @オーバードホール

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宝塚歌劇団宙組 : ミュージカル「アナスタシア」

宝塚歌劇団宙組 ミュージカル「アナスタシア」

東京宝塚劇場

・2021年1月9日(土)ソワレ

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この公演は、1月8日(金)に東京公演の初日を迎えたのですが、私はそのすぐ次の日に観てきました!
ひとことで言うと、予想をはるかに超える素晴らしいミュージカルでした。

ストーリーがわかりやすいので、物語の中にスッと入っていけるし、主人公アーニャ(アナスタシア)を通して見ると、すごく前向きな気持ちになれるんです!
それに、もうこれは絶賛レベルですけど、音楽と歌が本当に素晴らしい!(生オケでないことだけが唯一悔やまれます…涙)
そしてもちろん、お芝居もダンスも本当に最高!
それからなんといっても宙組(私は初めて観た宝塚歌劇宙組の公演だったので、宙組びいきのところある^^)のチーム力、円熟した実力がほんっっっと素敵でした!!

 

ミュージカルを観たことない人にも、自信を持って勧められる、最高に素敵なミュージカルです!
宝塚歌劇はちょっとね…」と思っていらっしゃる方たち!ここは声を大にして言いたいのですが、宝塚かそうでないか、なんて、ほんとに関係なく、宝塚の概念なんて全く気にならない、「宝塚の」という冠が不要の、素晴らしいミュージカル作品になってたと思います!!(決して贔屓目ではなく!!!)

とはいえ、「宝塚らしい」と言えば、本編終了後のフィナーレが、もう本当に素敵でしたーーー♪
本編の余韻を感じさせつつも、素敵な宝塚らしい華やかなステージを魅せてくれるのが、これまた最高なんですよねっ…!!!

とにかく素晴らしい作品でした♥
これ、何度も繰り返し観たくなるやつです(笑)

 

東京宝塚劇場が、今年リニューアル20周年記念だそうで、観客一人一人の座席にブランケットのプレゼントがありまして…(嬉し泣き)
…なんていう心遣いなんでしょう!
この、ただでさえ厳しい状況の中、こんな心配りができる宝塚歌劇団様、本当に素晴らしすぎます…!感動しました(涙)
一生ついていく!!っていう気分になりました。
いただいたブランケット、大切に使いますね!本当にありがとうございました❤️

(ブランケットのプレゼントは、1月8日と9日だけのスペシャルだったようです)


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2階のロビーには、20周年記念の展示コーナーがあって、歴代の宙組の作品チラシなどが展示されてました。
(もちろん私は、大好きな朝夏まなとさんのコーナーを激写しまくりでした~♪)


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※たくさんの方に観ていただきたい素晴らしいミュージカルなのですが、残念なことに現在は緊急事態宣言の発令により、チケットの一般販売が一時停止されています(泣)

一般販売が再開されて、チャンスがあればぜひ、チケットを入手して観に行っていただきたいっ!って強く思っています。

(チケットの販売状況はこちらから!)

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宝塚歌劇団宙組公演

ミュージカル 「アナスタシア」 

2020年11月7日ー12月14日  @宝塚大劇場

2021年1月8日ー2月21日 @東京宝塚劇場

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